■ 知育を軽視する日本の幼児教育が危ない

 いま日本では、世界で通用する人材育成という観点で子どもの学力を懸念し、教育制度の見直しについて国や民間さまざまなレベルでの議論が行われています。しかしそれならば、なぜ一番大事な幼児教育を置き去りにしていくのでしょうか。一番の基礎となる幼児期の基礎教育の在り方に目をつぶって議論しても、砂上の楼閣になりかねません。
義務教育に入るまでは自由に遊ばせておけば良いと考えてきた、これまでの日本の幼児教育。それが、いかに世界に後れをとっているか・・・、諸外国での教育事業を通して痛感しています。このままでは、「日本の子どもたちの学力が危ない!!」と叫ばざるを得ません。

【第45号】 「幼児教育に新しい風を」
 昨年1月以来、1年半にわたり「知育を軽視する日本の幼児教育が危ない」と題したコラムを書いてまいりました。多くの皆さまにお読みいただき、また多くの方から...
(2015年7月28日)
【第44号】 「小学校受験が、入試改革のモデルになるかもしれない」
 ジェームズ・ヘックマン教授の「5歳までの教育が人の一生を左右する」とする主張は、今後大きな話題になっていくと思いますが、私は、「就学前で重要なのは、IQに...
(2015年7月15日)
【第43号】 「ヘックマン教授の主張を、現場の人間はどう受け止めるか」
 6月19日に、ジェームズ・J・ヘックマン教授の「幼児教育の経済学」という翻訳本が東洋経済出版社から出版されました。ヘックマン教授の主張には以前から注目してきました...
(2015年6月30日)
【第42号】 「幼児の空間認識をどう育てるか KUNOメソッドの実践(6)」
 幼児期の基礎教育の中で、図形教育の基礎となる「空間認識をどう育てるか」は大変重要です。私たちは、この課題を「位置表象」として領域を定め、身近な経験を...
(2015年6月16日)
【第41号】 「幼小一貫教育の実現に向けて」
 こぐま会は創立以来「幼小一貫教育」の理念を掲げ、年少児から小学校3年生までの6年間の基礎教育のあり方を研究し、実践してきました。「教科前基礎教育」の考え方に...
(2015年6月2日)
【第40号】 「幼児の表現力をどう育てるか」
 大学入試の在り方を変革しようという議論の中で、あらためて新しい学力観が注目されています。中央教育審議会の答申に見られる「生きる力」としての学力は...
(2015年5月19日)
【第39号】 「幼児教育の改革は、政策の転換だけでは実現しない」
 ノーベル経済学賞を受賞した、ジェームズ・ヘックマン米シカゴ大学経済学部教授は「5歳までの教育が、人の一生を左右する」と指摘し、その影響を受けて、いま幼児教育の...
(2015年5月5日)
【第38号】 「外国に出てみてはじめてわかる 日本の幼稚園教育の遅れ」
 独自に開発したオリジナル教材を、全国の書店で扱っていただくようになってからすでに20年がたちました。その教具・教材を媒介として、全く予期もしなかった教育関係者との...
(2015年4月14日)
【第37号】 「何を学習課題にするか KUNOメソッドの実践(5) 言語」
 母国語である日本語は、特に意図的な教育をしなくても自然に身につくという考え方が圧倒的に多く、算数科につながる基礎的な学習内容とくらべると、言語領域の学習は...
(2015年3月24日)
【第36号】 「何を学習課題にするか KUNOメソッドの実践(4) 図形」
 前回のコラムでも書きましたように、幼児期の基礎教育を担っている者から見ると、小学校入学後の学習の中で、「図形教育」の内容が一番貧弱だと思わざるを得ません...
(2015年3月10日)
【第35号】 「幼児教育から小学校低学年の教育法を見直す」
 これまでの教科学習は、小学校1年生がスタートであり、皆同じスタートラインに立っているから、幼児期には何も意図的な教育は必要ないという前提で始まっています...
(2015年2月24日)
【第34号】 「何を学習課題にするか KUNOメソッドの実践(3) 数」
 日本では、昔から学力の基礎は「読み・書き・計算」だと言われてきました。ですから、幼児期の学習課題として「数」は一番わかりやすい領域と言えます。しかし多くの場合...
(2015年2月10日)
【第33号】 「何を学習課題にするか KUNOメソッドの実践(2) 位置表象」
 こぐま会では、図形学習の基礎として「空間認識をどう育てるか」をテーマとした「位置表象」の学習を重視しています。この領域では、次のような課題を学習の柱に立てています...
(2015年1月27日)
【第32号】 「大学入試が変われば、公教育も変わるのか」
 中央教育審議会は昨年12月22日に、大学入試改革案を下村文部科学大臣に答申しました。従来の大学入試センター試験を廃止し、新たに「大学入学者学力評価テスト(仮)...
(2015年1月13日)
【第31号】 「何を学習課題にするか KUNOメソッドの実践(1) 未測量」
 これまで、「日本の幼児教育が危ない」と題し、幼児教育をめぐるさまざまな動きに対してコメントしてきました。その中で「理念なき幼児教育・内容議論のない改革は失敗する...
(2014年12月16日)
【第30号】 「幼児教育のIT活用で子どもは賢くなるのか」
 2〜3年ほど前から、幼児向けタブレットの開発が急速に進み、知育アプリの開発も一種のブームのようです。教育現場のIT活用に関しては、先進国であるアメリカでは...
(2014年12月3日)
【第29号】 「教えない授業」
 11月15・16日の日経新聞電子版に「都立両国、復活の舞台裏」(15日(上)/16日(下))と題した記事が掲載されていました。都立両国高校が、都立高トップの国公立大学...
(2014年11月18日)
【第28号】 「発想豊かな図形教育を」
 私たちが教室で指導する教科前基礎教育の内容は、将来の算数・国語につながっていくものが中心で多岐にわたっていますが、その中でも子どもたちにとって一番興味がある...
(2014年11月4日)
【第27号】 「なぜインターナショナルスクールが人気なのか」
 教室に通う子どもたちの中にも、日本の幼稚園や保育園ではなく、インターナショナルスクールの幼稚園に通い、日本の私立小学校をめざす子もいます。逆に、現在は...
(2014年10月21日)
【第26号】 「幼児教育は何をめざすべきか」
 幼児教育の重要性は認識されても、「何をどう学ぶのか」の議論が素通りされ、「読み・書き・計算」を早いうちからやればよいというような議論がまかり通っています。しかし...
(2014年10月7日)
【第25号】 「幼児教育の重要さが叫ばれても、何をすべきかが明確でない」
 OECD保育白書にあるように、労働経済学の立場から、どの段階の子どもたちに最大限教育投資をすれば一番効果的かという議論の中で、さまざまな実証研究を踏まえて...
(2014年9月23日)
【第24号】 「対話教育の大切さ」
 小学校以降の国語科は、「聞く力」「話す力」「読む力」「書く力」の4つの柱で学習内容が構成されています。昔から『読み・書き・そろばん』と言われるように、「読む力」と...
(2014年9月9日)
【第23号】 「新しい教育の担い手・人材育成の難しさ」
 40年以上、幼児教育の現場に身を置いてきた立場から見ると、今はある種の幼児教育ブームの時代のように思います。さまざまな視点から幼児教育の重要性が指摘され...
(2014年8月26日)
【第22号】 「幼児期に何を経験させるべきか」
 8月7日(木)の日経新聞朝刊に、次のような記事が掲載されていました。
「自然・科学に関心」日本最低 日米中韓高校生調査で59.5%...
(2014年8月12日)
【第21号】 「「原教科」という発想」
 5歳児を無償化するという国の方針が決まれば、教育の中味をどうするかの議論が始まるのは当然です。たたき台となる知育の蓄積がない日本の場合、小学校低学年の...
(2014年7月29日)
【第20号】 「やはり出てきた「幼児に小1学習内容」報道」
 7月12日(土)毎日新聞トップに、「幼児に小1学習内容」と題して、文科省が次期学習指導要領の改定で、現行の小学1年生の学習内容の一部を、幼稚園や保育園での教育...
(2014年7月15日)
【第19号】 「「読み・書き」の前にすべき大切なことがある」
 平成26年7月3日、教育再生実行会議は小中一貫校の設置を促進し、小学校6年・中学校3年の区分を自治体の判断で弾力的に見直せるようにすることとともに、幼稚園や保育所...
(2014年7月8日)
【第18号】 「計算練習の前にすべき大事なことがある」
 昔から学力の基本は「読み・書き・そろばん(計算)」といわれるように、国語と算数が学力の基本であると理解されてきました。とりわけ、算数・数学のでき具合が...
(2014年6月24日)
【第17号】 「「5歳児から義務教育」報道にふれて」
 6月5日の日経新聞は、「義務教育5歳から検討」と題し、政府の教育再生実行会議が「6・3・3・4」制の学制改革に関する提言に向け、素案をまとめたことを報告しています...
(2014年6月10日)
【第16号】 「幼児の発達に見合った指導法を」
 幼児期の子どもたちを対象とした意図的な教育活動がそもそも成立するのかどうか、疑問を持っている方が多いのも事実ですし、幼稚園や保育園の現場の先生の中にも...
(2014年5月27日)
【第15号】 「集団で学習することの意義と難しさ」
 こぐま会の年長クラスは、1クラス12名の子どもを2名の教師が受け持つ体制を基本として、日々の教育活動を行っています。クラス構成においては、特に意図的に集めている...
(2014年5月13日)
【第14号】 「幼児の学習をどう組み立てるか」
 伝統的な「遊び保育」ではなく、学びの順序を踏まえた基礎教育が大事だと主張しているのは、決して子どもにとっての「遊び」の教育的な意味を否定しているわけではありません...
(2014年4月22日)
【第13号】 「「聞く・話す」力の育成をもっと大切に」
 「読み・書き・計算」に象徴される基礎学力のうち、読み・書きは、国語科につながる課題です。文科省の指導要領では、国語科には4つの柱が設けられています...
(2014年4月15日)
【第12号】 「教科前基礎教育という考え方」
 幼児期の教育に対する関心が高まる一方で、その内容が「読み・書き・計算を早いうちからやればよい」という意見が圧倒的に多くなるとすると、幼児期の大事な教育課題が...
(2014年4月1日)
【第11号】 「「読み・書き・計算」の前にすべきことがある」
 3月3日(月)朝日新聞夕刊に、「学習塾が保育ビジネス」「読み書き計算 就学前も」「保護者のニーズ高く」という見出しの記事が掲載されていました。「定期的に教材の届く...
(2014年3月25日)
【第10号】 「動き始めた日本の幼稚園」
 韓国の幼稚園で、年中・年長合わせて8,000名近くの子どもたちが、私の開発した「KUNOメソッド」で学習しています。また上海では、提携する幼児教室で500名以上の子どもたち...
(2014年3月18日)
【第9号】 「子どもの視点を大事にすること」
 教師と子どもとの関係は、「教える者と、教えられる者」との関係で在ることには変わりはありませんが、幼児を対象とした教育では、いったんその発想を捨てなければいけません...
(2014年3月11日)
【第8号】 「なぜ「事物教育」か」
 韓国では、新しい大統領が教育に相当力を入れていて、昨年3月からは年長児の保育料は無償になっているようです。その上、小学校の教科学習にスムーズにつながるよう...
(2014年3月4日)
【第7号】 「学習目標を明確にもつ」
 幼稚園教育要領や保育所保育指針が、現場サイドの人間から見るとあまりにもあいまいなのは、そもそも幼児期の基礎教育の在り方についての具体的な議論がなされていない...
(2014年2月25日)
【第6号】 「幼小のつなぎを意識した学習プログラムを」
 平成24年1月24日に、ノルウェー・オスロで行われた、「ノルウェー/OECD就学前教育・保育ハイレベル円卓会議」では、質の高い小学校就学前教育・保育の政策実行に向けた...
(2014年2月14日)
【第5号】 「正しい小学校受験対策こそ知育の最大の機会」
 知育を軽視する日本の幼児教育界にあって、逆に積極的に推進しようという動きもあります。その最たるものが、「小学校受験」のための教育と、心理学を根拠とした知能因子を...
(2014年2月7日)
【第4号】 「「教育改革」の問題点」
 今日本では、さまざまなレベルで「教育改革」が叫ばれ、多くの取り組みが進行しています。特に、幼児期の教育に関しては、「幼保一元化問題」や「幼小連携のあり方」、また...
(2014年1月31日)
【第3号】 「遠山氏の提案と幼児期にすべき知的教育」
 八王子の養護学校で、6年間にわたり知的障害を持つ子どもたちに、「どのように算数を教えたらよいか」を実践した遠山啓氏は、1972年その実践記録を「歩きはじめの算数」...
(2014年1月24日)
【第2号】 「日本の幼児教育の何が問題なのか」
 日本の幼稚園や保育園では、「遊び保育」中心の伝統的な保育が行われており、意図的な知育は避けられてきましたが、その理由はいろいろ考えられます。管轄する官庁が...
(2014年1月17日)
【第1号】 「海外から後れをとる日本の幼児教育」
 こぐま会での実践を踏まえてつくり上げた「KUNOメソッド」に対し、海外から高い評価を頂き、アジア地域を中心に幼稚園や幼児教室でこのメソッドが採用されはじめています。...
(2014年1月10日)




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