ページ内を移動するためのリンクです
MENU
ここから本文です
週刊こぐま通信
「室長のコラム」

ひとりでとっくん365日 小学校受験編の刊行

第828号 2022年9月16日(金)
こぐま会代表  久野 泰可

 こぐまオリジナル教材の中の「ひとりでとっくん」シリーズは、1987年発売以来すでに35年を経過し、今でも多くの年中~年長の子どもたちの家庭学習用問題集として使われています。制作しやすいテーマから順次発売し、現在100冊まで完成させていますが、多くの皆さまから学習の順序を問われ、それに応える形で2005年11月に「ひとりでとっくん365日」を発売しました。この問題集の内容は、こぐま会で日常行っている「セブンステップスカリキュラム」の進度に沿っています。学びの順序性を示し、保護者向けの指導書も付けたことで、発売以来今日まで小学校受験のための教科書として使われてきました。ただ、その中身は幼児期における基礎教育の内容ですから、受験に関係のない事柄も含まれています。小学校に入ってから始まる教科学習の基礎として、幼児期に取り組むべき学習内容を示したものです。
しかし、この問題集から多くの類似問題が小学校入試で出題され、その結果「受験のための教科書」代わりになっているのだと思います。ただ、実際の入試ではもう少し難易度の高い問題も出されていますので、「どこまで難しい問題をやっておけばよいのか」といった質問も増えています。そうした皆さまのご要望にお応えするために、ひとりでとっくん365日の内容に関連する入試問題を集めた「ひとりでとっくん365日 小学校受験編」を制作することになりました。「ひとりでとっくん365日」2冊分ずつの学習テーマに沿って過去約20年間分の入試問題を編集し、1冊(40枚)にまとめた入試問題集です。つまり、「小学校受験編 01-02」は「ひとりでとっくん365日」の01と02の内容に準じていると考えてください。9月下旬に、まず「01-02」「03-04」の2冊を同時発売し、来年6月頃には全6冊が揃うことになります。

これで「ひとりでとっくん」は全4シリーズとなりますが、学習は以下のように進めるのがよいと思います。
  1. まず「ひとりでとっくん365日」で何が理解でき、何が理解できていないか、子どもの学力の現状を知る
  2. 理解できていないところがあれば、「おけいこカード」シリーズでカードを使って徹底して学習する
  3. 苦手な領域があれば、ひとりでとっくん100冊シリーズの中から該当する単元を選び、それを使って学習する
  4. 基礎学力がきちんと身についた段階で、今回発行する「小学校受験編」を使って受験対策を行う

受験するから過去問練習だけを行えばいいと考えるのは危険です。基礎をしっかり身につけ、自分の力で問題を解いていくようにしなければなりません。

では、今回発売する2冊の内容を簡単にご紹介します。まず「01-02」です。こぐま会の授業では、ステップ1の内容に関する入試問題です。


この中で実際によく出されるのは次の課題です。
未測量水量の系列化/量の保存
位置表象位置の聞き取り
分類計数/数の構成
図形図形模写/図形構成
言語言葉つなぎ/しりとり
生活 他仲間あつめ/法則性の理解/理科的常識

ステップ1の内容ですから、まだまだ基礎が多く入試問題もそれほど多くはありません。しかし、ステップ2の内容にあたる「03-04」になるとよく出される課題が増えてきます。


この中で実際によく出されるのは次の課題です。
未測量シーソーの重さくらべ/言葉による三者関係
位置表象右手・左手/地図上の移動
数の多少
図形つみ木の構成
言語動詞の理解
生活 他鏡映像/断面図/季節

ステップ2の学習は年中11月~12月に行われますが、この内容に関する入試問題はたくさんあります。特に「シーソー」「左右関係」で難しい問題が出されています。ここを基礎段階のうちにしっかり学習し、身につけてください。


 重版決定!! こぐま会代表 久野泰可 著「子どもが賢くなる75の方法」(幻冬舎)

読み・書き・計算はまだ早い!

家庭でできる教育法を一挙公開
子どもを机に向かわせる前に実際の物に触れ、考えることで差がつく。
  • 食事の支度を手伝いながら「数」を学ぶ
  • 飲みかけのジュースから「量」を学ぶ
  • 折り紙で遊びながら「図形」を学ぶ
  • 読み聞かせや対話から「言語」を学ぶ
お求めは、SHOPこぐまこぐま会ネットショップ 全国の書店・各書籍ECサイトにて

PAGE TOP