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週刊こぐま通信
「室長のコラム」

第3回 全国幼児発達診断テストを実施します

第827号 2022年9月9日(金)
こぐま会代表  久野 泰可

 過去2回のテストで、延べ4,054人の年中児・年長児にご参加いただいた「全国幼児発達診断テスト」 の第3回目を、10月5日~10日にかけて実施いたします。今年最後のテストで、難易度は前の2回に比べ相当高くなります。入試のための模擬テストではありませんが、小学校入試で問われる「考える力」がどれほど身についているかを点検する意味でよい機会だと思います。難易度的には、入試における基本問題のレベルになりますので、ぜひ最後の点検のためにもご参加ください。年中児の皆さまにとっては、前回よりも難易度が高くなりますが、入試をお考えのご家庭にとっては、スタート時点の理解度の総点検に使えるはずですので、ぜひご参加ください。

今回出題する20問の内容を簡単にご説明します。

1. 逆対応残っているジュースの量を見て、飲んだジュースの量を系列化する
2. 移し替えどの入れ物からどのコップにジュースを移したのかを考える
3. 四方からの観察3つのものの見え方をその場に行かないで判断する
4. 10の構成10をテーマとした数の増減
5. 方眼を使った数の構成縦横に並んだ3つのマスの中のの数を合わせて10にするために空欄を埋める
6. 展開図組み立てるとどのつみ木になるかを判断する
7. 対称図形4つ折りの折り紙を切って開くと、どんな形ができているかを判断する
8. 図形系列並び方の法則性を踏まえて空欄を埋める
9. 回転推理観覧車の動きを予測する
10. 魔法の箱数の変化の法則性を読み取り、いくつになって出てくるかを考える
11. つりあい(1)つり合うためには、反対側にいくつ載せればよいかを考える
12. つりあい(2)A・B・Cの関係を理解し、正しくつり合うものを探す
13. 飛び石移動移動の約束を理解し、どこで出会うかを考える
14. 地図上の移動お話を聞いて、指示どおりに地図上を動く
15. 社会的常識標識の意味を考える
16. 数の変化約束を理解し、3つの箱を通ったら最後はいくつになるかを考える
17. 数の増減話を聞いて、数の変化を暗算する
18. 重ね図形(1)上下に重ねたときどんな形ができるかを考え、実際に描いて表す
19. 重ね図形(2)半分に折って重ねたとき、どんな形ができるか考える
20. 話の内容理解お話を聞いて、話に合う絵を探す

これまで2回のテストを見ると、「未測量」や「位置表象」の問題の正解率が、他の領域と比べると低い結果が出ています。普段から「数」「図形」「言語」を重点的に学習しているためかもしれません。未測量や位置表象の領域では思考力が求められる問題が多く、機械的な練習では解決できません。ぜひ生活や遊びの中で、実物を使って学ぶチャンスを作ってください。第3回のテストでは、1・2・3・11・12・13・14が未測量や位置表象の内容にあたりますので、注意深く見てください。また、今回は「図形系列」「回転推理」「魔法の箱」といった「法則性の理解」に関する問題が多く出題されます。最近の入試でよく出される課題ですので、受験される方は点検材料として活用してください。


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