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週刊こぐま通信
「最新入試問題で求められているものは何か?」

記憶:音の記憶(成城学園初等学校)

第15号 2005/10/06(Thu)
齋藤 洋
記憶:音の記憶(成城学園初等学校)
  • ウサギ、コアラ、ライオンがモニターに順番に映り、その度に違う楽器の音が鳴る。
    コアラは何を叩いていたか、その楽器を答える。
楽器・・・タイコ・カスタネット・タンバリン・トライアングル等

 成城は、記憶の問題を多く出題する学校です。様々な記憶の問題がありますが、上記の音の記憶の問題については、他の多くの学校も出題するようになりました。その理由は、ペーパーで出題するにしても個別テストでも、問題が作り易く、またいろいろな問題が可能だからかもしれません。それ以上に、学校側が最も重要と考えている、子どもの聞き取りの集中力と、聞き取りにおける理解力を見るのに、最適だからとも言えるでしょう。今後出題が増えてくる可能性を感じます。


 さて上記の問題は、その中でも典型的な、登場する者と音の対応づけです。成城ではモニターを使っていますが、一般的にはペーパーに描かれている動物を見ながら、テープレコーダーに吹き込まれた音を聞かせる形や、逆に楽器が描かれているペーパーを使って、音の含まれたお話を聞いたりという形です。

 上記のタイプでは、動物を見ながら、その時に聞こえる楽器の音を対応づけていきます。言葉を対応させていく方法、つまり、ウサギ―太鼓、コアラ―カスタネット・・・というように、頭の中で繰り返し唱えていく方法を採ります。絵の中では、動物が楽器を持っているわけではないので、その動物が楽器を持っている姿・様子を自分でイメージするようにすると憶え易いでしょう。また楽しく憶えられそうです。

 ただその方法で練習を重ねていきますが、徐々に繰り返し唱えるのではなく、見て聞く度に、確実に記憶できるようにしていくことが大切です。そのためには、記憶する量を本人のレベルに合わせることが必要です。

 また対応を記憶することができればよいから、登場してきた順番はどうでもよいとしないで、必ずその順番を意識させることが大切です。その方が実際は記憶し易いはずです。

 初めから上記のように、5つの対応は無理です。年中児で3つ位、でも2つの対応からやって自信をつけることから始めてもよいでしょう。年長児の夏休み辺りに、5つの対応が目安です。

 記憶の問題は様々です。絵カード教材や色積木など、こぐま会には記憶に利用できる素材がたくさんあります。恵比寿本校のSHOPに、一度足を運んでみて下さい。教材アドバイザーがお待ちしております。

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