「こぐま会Webレッスン」を一般公開いたします

第939号　2025年11月21日(金)
こぐま会代表　久野泰可

　こぐま会では、KUNOメソッドによる基礎教育をしっかり行い、その過程で小学校受験にも対応できる指導を実践しています。ですから、最初からペーパーを使った指導ではなく、事物教育と対話教育を中心に、3段階学習法、つまり「体を使い、手を使い、頭を使った学習」を徹底しています。

3段階学習法の流れ こぐま会 3段階学習法

単に受験対策だけでなく、将来の教科学習の基礎づくりと、学びに向かう主体性を育てる教育に力を注いでいます。「毎日ペーパーを50枚やらなければ合格できない」とする詰め込み式の教育では、最近の「考える力」を求める入試対策にはなりません。自分の力で問題を解いていく力を育てなければ、多様化した問題に対応できませんし、何よりも小学校以降の学習の基礎を作ることにはなりません。コロナ禍で教室での授業ができなくなった際に、「教育を止めるな」という号令の下、Webを利用したレッスンを考えました。ただし、こぐま会が重視している「事物教育」を伴わないペーパーだけの教育ではいけないと考え、各ご家庭に具体物教材をお届けし、それを使った指導を行いました。私も同じ教材を手元に準備し、カメラに向かって子どもたちに語り掛ける手法で、基本クラスの学習単元に沿って、全部で114単元の授業を収録し、家庭学習の復習教材として会員の皆さまに提供してきました。
そして、お使いいただいた多くの皆さまからさまざまなご意見を伺い、それを参考に検討した結果、この「こぐま会Webレッスン」は、こぐま会に通えない子どもたちの学習ツールとして公開することに意味があると判断しました。現在、年中～年長児の皆さまに向けて申込受付を開始しています。（運営は「モコモコゼミ」様に委託しました）
こぐま会ではこれまで「ひとりでとっくん」シリーズを筆頭に、さまざまな教材・教具を開発し、大勢の皆さまに提供してきました。しかし、ワークブックの学習では、物事に触れ、働きかけ、試行錯誤することが可能でないため、何とか事物を使った学習素材が開発できないかと長い間検討してきましたが、コロナ禍で生み出したWebレッスンの内容が一番いいのではないかと判断しました。こぐま会の教材を使って家庭で学習している皆さまに、より一歩進んだ学習を提供できればという想いで公開いたしました。
これまでの問題集同様、活用していただくことをぜひ願っています。Webレッスンは小学校受験のためだけでなく、将来の教科学習の基礎づくりとしても活用できます。幼児期から小学校へのつなぎの学習として意味のある教材になると思います。今後、日本国内のみならず、海外の子どもたちにも提供していくつもりです。ぜひ家庭学習の中心に据え、活用してください。

こちらは、こぐま会の会員様を対象としたサービス
「こぐま会Webレッスン」パンフレットの内容です。