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週刊こぐま通信
「室長のコラム」

こぐま会学習サポートセンターが正式にオープンします

第87号 2007/01/05(Fri)
こぐま会代表  久野 泰可

 以前このコラム欄でもお伝えしました「こぐま会学習サポートセンター」が、1月16日より正式にオープンいたします。この「学習サポートセンター」は、会員のみならず、テスト会員や書店会員、それに一般の方にも開放し、セミナー・資料閲覧・DVD閲覧・懇談会・個人面談等あらゆる方法を使い、合格に向けた学習相談に応えていくための施設です。

 もともと会員の皆さまには、「こぐまクラブ」において、あらゆる手段を尽くして集めた詳細な入試資料や、卒業生の皆さんが残してくれた貴重な体験記やアドバイス集を閲覧していただいておりますが、今回のサポートセンターは、会員・非会員を問わず、学習に関するあらゆる相談に対応したいと考えています。

 私は、35年間の指導体験を踏まえ、小学校入試において合格を勝ち取るためには、家庭での生活や学習がとても重要だと考えています。その大事な家庭学習が間違った方法でなされている場合が多いことを、教育相談等を通して痛感しています。学習内容だけでなく、学習する順序や子どもとの関係づくりを含めて、間違った考え方で受験準備をしているケースが少なくありません。

 間違った考え方の受験対策では、決して合格を勝ち取ることはできません。それどころか、大事な幼児期に、学習嫌いな子をつくる結果になってしまいます。「こぐま会学習サポートセンター」では、教室で子どもたちの指導にあたる現役教師が、専門とする分野において、皆さま方の学習相談に応じます。

 私がこうした施設が必要だと考えたのは、昨年10月に完結した「ひとりでとっくん365日」の反響が大きかったことがあります。この問題集は、子ども向けの30枚のペーパー教材だけでなく、「母親のための学習ノート」を作成し、お母さんのための指導書も作りました。その指導書に対する反響が予想以上に大きかったことから、そうしたものを、大勢の方々が求めていることを知りました。入試に出されたから学習するのではなく、なぜその内容がわからなくてはいけないのか、そのことが将来のどんな学習の土台になっていくのかを明らかにすることによって、幼児期の基礎教育のあり方を学んでもらったことがよかったのだと思います。

 間違った考えの受験対策の最たるものは、1年以上前から過去問を解かせることが受験対策だと考え、基礎や応用の区別なく、教え込みに走る方法です。子どもが物事を理解する順序を踏まえない受験対策では、多様化した入試問題に対応できるはずはありません。基礎が何で応用が何であるのか・・・そうしたことを具体的に明らかにし、無理のない方法で家庭学習ができるよう、さまざまな角度からアドバイスしたいと考えています。

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