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週刊こぐま通信
「室長のコラム」

夏休みの課題

2005/06/30(Thu)
こぐま会代表  久野 泰可

夏休みにおける受験対策のあり方は、合否を左右するほど重要であるといっても過言ではありません。また、夏休みは学力だけでなく、子どもたちがさまざまな経験を通して、大きく成長する時期でもあります。特に年長の夏は、「飛躍の夏」とも言えるでしょう。ところで、受験を控えた年長児の夏の課題は次の4点にまとめることができます。

  1. これまで学習してきた基礎学力が本当に身についているかを点検する。点検の方法としては、答えの根拠を口頭で説明させるのが一番良い。
  2. 過去問に挑戦し、その中でも特に難問トレーニングに力を入れる
  3. 過去の傾向から、予想される問題を練習する。よく出される領域の問題については,他校の同じ領域の問題を解かせるのが効果的である。
  4. 普段できない経験をさせ、初めての人と交わる経験を多く積む。自立心を身につけるため、お泊り保育や合宿などを積極的に活用する。

また、生活面では、早起きの習慣を徹底させ、ペーパートレーニング等の学習は朝終えてしまうことが大事です。ラジオ体操に参加させ、絵日記帳をつけることをお勧めします。園も休みに入るため、長い夏休みの受験対策を、生活のリズムを崩さず乗り切るためには、色々な工夫が必要だと思います。しかし、勉強漬けの毎日では、かえって効果が上がりませんし、9月になってから精神的に不安定になります。本番の試験を一番良い状態で迎えるためには、この夏休みは、勉強と遊びを上手に両立させなくてはなりません。また、講習会に参加させればそれでよし、と安心してしまうのは危険です。基本は、やはり家庭学習の時間をどれだけ確保できるかどうかにありますから、毎日、朝から晩まで教室通いでは困ります。家庭学習で基礎をコツコツ積み上げ、講習会で応用力を身につけ、その成果を模擬テストで確認するのが一番効果的です。また、この夏こそお父さんにも学習面にかかわってもらい、子どもの成長を具体的につかんでもらうことが、面談の際に、とても役立つと思います。

こぐま会では、7月3日〔日〕に、「第1回女子校フェア」を開催します。今の時期は、基礎が完成し学校別の対策をとる絶好のチャンスです。夏休みにおける「学校別合格対策」を、セミナーや展示で具体的にお伝えしますので、ぜひご参加下さい。

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