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週刊こぐま通信
「室長のコラム」

子どもたちにとって今何が課題か

第113号 2007/08/03(Fri)
こぐま会代表  久野 泰可

 夏季講習会も7月30日から3クール目に入りました。受験生にとって最大の山場ですから、子どもだけでなく、保護者の方もそして私たち指導者も、毎日多くの課題を抱えながら、応用力の育成に力を注いでいます。このがんばりは、必ずや本試験での良い結果につながっていくと確信しています。

 お弁当持参の講習会は、とても人気があり、子どもたちは、普段の教室では見られない姿を垣間見せてくれます。私たちは、食事の場面や自由遊びの時間など、日常生活の一部を見て、何を評価すべきか、またどこに問題があるのかなど、デスクワークだけでは見られない子どもの様子から、多くの発見をしています。学習面での問題が、実は生活面にも共通してあり、それを解決することが、成績の向上につながるということをこれまでもたくさん見てきました。

 夏休みの講習会で行う学習には、2つの視点が必要です。ひとつは、これまで学習してきた基礎をもう一度確認すること。そしてもうひとつは、実際の入試問題やそれ以上のレベルの問題をトレーニングすることです。5日間のカリキュラムの中に、そうした観点で厳選した内容を取り込み、「一歩先」の難しい問題に取り組ませています。

 ところで、入試をあと3ヶ月後に控えた今の子どもたちの中で、まだ完全に理解していない課題もいくつかあります。もちろん個人差はありますが、共通して間違える問題がいくつかあるのです。それを領域ごとに整理すると、以下のようになります。大事な夏の学習対策として参考にしてください。

未測量量の三等分・場面が多いシーソーの四者関係・つりあいも混ざった四者関係・量の保存の理由説明・置き換えを伴うつりあい
位置表象地図上の移動・反対からの見え方を絵に描く・旅人算的発想の位置移動
暗算能力・数のやり取りの応用・数の複合問題・差をつけて分ける
数の交換・一対多対応の応用問題
図形分割三角パズル・つみ木の変形・立体模写・対称図形を自分で描く
4つ折の折り紙から指定の形を切り抜く対称図形・図形分割線を入れる
言語しりとりの応用・4つ以上の要素を記憶する話の内容理解・地図上の移動が絡む話の内容理解・一場面のお話づくり
推理観覧車・つみ木の回転・回転位置移動・基本パターンが隠れた図形系列

 以上の内容が、大勢の子どもたちにとって今も壁になっている課題です。難易度が高い問題ばかりですが、「一歩先の難しい問題」をやっておくことが、本試験で自信を持って対処できる方法だと思います。ぜひ参考にしてください。

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