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週刊こぐま通信
「室長のコラム」

第3回女子校合格フェアを終えて

第101号 2007/05/11(Fri)
こぐま会代表  久野 泰可

 4月22日と29日の2日間にわたり行われた「第3回女子校合格フェア」には、延べ800人近い方々に参加をしていただき、無事終了しました。今年は、内容を充実させ、2日間にわたっての開催となりましたが、特に今回は卒業生の方々に5名ほど参加していただき、初めてパネルディスカッションを行いました。今年のテーマは「家庭教育の充実」でしたので、合格に向けた家庭での対策を、具体的にお話してもらいました。毎年大勢の卒業生から「合格のためのアンケート」をいただいており、会員の皆さまには、そうした貴重な意見をまとめた冊子をお配りしていますが、生の声で家庭教育の大変さと重要さを語ってもらったのは今回が初めてです。それぞれの家庭が、合格に向けてどんな工夫をされたのか、参加された方には具体的によく伝わったと思います。

 たくさんのお金をかけて、毎日お稽古に通わなければ合格できないと考えている方々に、私は、まずご家庭でできることはしっかり行うことが大切で、なんでもお金をかければ解決するといった「教育の外注化」では絶対に合格できないということを、繰り返し主張してきましたが、合格者の方々のお話をうかがって、その考え方に間違いがなかったことを再確認しました。会場からもたくさんの質問がでて、その質問にパネラーの皆さんが具体的に答えるといったやり取りが続き、今後受験される方にとっては、とても有意義な「合格体験ディスカッション」になったと思います。

 恵比寿本校においては、年長向けに「学校別合格対策セミナー」や「学校別合格診断テスト」が行われ、また、年中向けには「発達診断テスト」や体験授業として「母と子の教室」も開きました。また、今年開設した「こぐま会学習サポートセンター」では、さまざまな教育相談に応じました。私も短時間でしたが数名の方の相談に応じ、その中で、学校選択で迷われている方、テストの成績が思うように伸びず、家庭学習の方法について悩んでいる方、塾を変えようかと悩んでいる方・・・など、小学校受験に向けて、大勢の方が悩みを抱えていることがよくわかりました。

 22日に東京国際フォーラムの会議室で行われた、「お父さんのためのお受験講座」には、60名近いお父さんが集まり、家庭における「父親の役割」について、長年面接練習や願書添削を行ってきた教師から、具体的なお話をさせていただきました。昨年は「合格のキーパーソンは父親です」がテーマでしたが、父親の役割は、ますます重要になってきています。小学校の校長や教頭にお願いして、話を聞く会ではなく、子どもたちをなんとか合格させたいと日々の指導で悪戦苦闘している現場教師の声をご家庭に届けようと始めたフェアですが、今年は卒業生の方々にも参加していただき、これまでとは違った「女子校合格フェア」が実行できたのではないかと思います。

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