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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

数 基礎21 数の構成 7の構成

2008/12/12(Fri)
 前回は「5の構成」について考えていきました。前回でも指摘したように、数の構成では「10の構成」が最も大切です。しかし、「5の構成」ができたからといってすぐに「10の構成」にはいけないのです。10は数が多く、数の組み合わせも何種類もあり難しいからです。ですから、その間に6~9の構成を入れる必要があります。
この中で比較的考えやすいのは「7の構成」です。それは、サイコロは日常子どもたちが慣れ親しんでいるものだからです。サイコロの表と裏の目の数を合わせると7になります。このことを使って、ゲーム感覚で7の構成を考えていくといいと思います。サイコロを振ってある目が出たとき、その裏面の目の数を当てるゲームを繰り返し練習しましょう。例えば、5が出ればその裏面の目は2、4が出れば3というように、できるだけ早く判断ができるようにトレーニングしてください。

1-6、2-5、3-4

という3つの数の組み合わせについては、もう暗記してしまうといいと思います。サイコロは、すごろくのような前後の移動や、階段を使った移動などの入試問題にもよく出題されています。そんなときに、ぱっとサイコロの目を見て、それがいくつなのかを短い時間で判断できれば、こうした問題も速く正確に解いていくことができるでしょう。そのためには、すごろくのようなサイコロを使った遊びを繰り返し行い、サイコロに慣れておくといいと思います。

「ひとりでとっくん38 数の構成」 の中に次のような問題があります。

 花壇に7本ずつお花が咲いています。花子さんが何本か取りました。残ったお花を見て、取った数だけそれぞれの部屋の下のお部屋にを描いてください。
解答
左から 2個、4個、3個、6個

 ここでは上に7本の花の絵が描いてありますが、これがなくてもできなくてはいけません。前述の「7の構成」がしっかり頭の中に入っていれば、「5本の花を見れば2本」「3本では4本」とすぐに答えが思いつくはずです。これが例えば5本の花の場合、上の絵を見ながら「6、7」と2回数え足して2という答えを出すのでは、7の構成が理解できているとはいえません。「7の構成」に限らず、数の構成についての学習は、ペーパーだけを使ってトレーニングしたのではあまり身につかないでしょう。できるだけ具体物を使って繰り返し練習する中で理解を深めていってください。そして最後の仕上げとして、こうしたペーパーを使って本当に理解できているかどうか点検するといいでしょう。

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