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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

数 応用11 分類計数12 分類計数総合問題

2008/10/24(Fri)
 ここしばらく「分類計数」について書いてきましたが、これが最後の問題になります。今回は分類計数のまとめ的な問題について考えて見ましょう。
「ひとりでとっくん17 分類計数2」 に次のような問題があります。

(1) 4個と4個が入っているお部屋の下のをつけてください。
(2) 2個と6個が入っているお部屋に下のをつけてください。
(3) 全部のお部屋の中からを探して、その数だけリンゴのお部屋にをつけてください。
(4) 全部のお部屋の中からを探して、その数だけミカンのお部屋にをつけてください。

解答
(1) 下段真ん中の部屋、 (2) 中段左の部屋、 (3) の数10個、 (4) の数12個

 (1)と(2)は、ひとつひとつの部屋から、指示されたものを探す課題です。ここでは、聞き取りがとても大切です。形がの3種類で、色が白と黒の2種類ですから、数える対象のものは全部で6種類あります。色と形だけでなく数も加わるため、しっかりと何をいくつ数えるかを捕えていかなくてはなりません。しかもそれが2つセットになっていますから、難易度は上がっていきます。また、数えているときにも2種類とも忘れないようにしなくてはなりません。子どもはよく1つのことに集中すると、他のことを忘れてしまう傾向がありますので、注意しなくてはなりません。

(3)と(4)の課題は、全体の中から指示されたものを数えていく課題です。ここでも何を数えるかをしっかり意識しなくてはなりません。ここでは、「黒の四角を数えてください。」「白の丸を数えてください。」と細かく指示しているのでまだ考えやすい課題ですが、これが「四角を数えてください。」とか「黒い形を数えてください。」という課題であれば、形の場合は色を考えずに、四角いものすべてを数えなくてはなりません。反対に色の場合であれば、いろいろな形の中での黒いものすべてを数えなくてはなりません。したがって分類の考え方がきちんと身についていないとできません。

分類計数は、入試問題でよく出題されます。そして、基本的な問題ですが、まちがえやすい課題です。子どもたちが分類計数の問題を解いているところを見ていると、間違える子はいろいろなところをバラバラに数えていているため、数え落しや2度数えをしてしまいがちです。端から順序正しく数えていく習慣をはじめのうちからつけて、繰り返し練習していくことにより身につけてください。

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