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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

位置表象 応用4 履物の右・左

2008/07/25(Fri)
 前回は他の人から見た場合の右・左について考えていきましたが、今回は、履物の右・左について考えていきましょう。「ひとりでとっくん30 右・左」 の中に次のような問題があります。

左足に履く物にをつけてください。 (解答)
上段真ん中のブーツ、下段左のスニーカー、下段右のパンプスに

 上段真ん中のブーツは、左右が判別しにくいのですが、上部に飾りがついています。この飾りが靴の内側にあるともうひとつの靴とぶつかってしまうために、こちらが外側になると考えてください。ですから、これは左足に履く靴だということがわかります。

 この右足、左足の履く物については、当然自分の足で判断するのです。ですから、前回の他人の右・左と比べると難易度の点においては、それほど高くはないのですが、別の意味で考えづらい点もあります。

こぐま会の年中児クラスでも、上履きを履くときに、左右を逆に履いてしまっても平気な顔をしている子を見かけます。右足、左足に履く靴は、よく見ると違っていますが、気にしなければそのままでも平気なのでしょう。上の問題を間違える子は、普段から靴を正しく履くことを心がけるといいのではないでしょうか。

もう少し詳しくこの問題を考えてみたいと思います。この問題を解くためには、まず自分の右足、左足を考えて、それからその足に履く靴のことについて考えていかないとわからないという、二重の難しさがあります。これがもし、靴ではなく足で判断する問題であれば、親指を基準に考えていくことができます。足の裏でも足の甲でも、親指がどちらになるのかを考えれば、右・左の判断はつきやすくなると思いますが、履物の場合は指が見えませんので、それでは判断できません。自分でそのものを履いた時のことをイメージしなくてはなりません。しかし、ここでも親指がポイントになります。この靴に足を入れたら、「親指がこっち側にくるから右だな」などと考えてください。ですから、上段にある草履や足袋などを、これまでに履いたことがない場合には考えにくいと思います。

こうした履物についても考えていくことが、左右の理解をよりいっそう深めていくことにつながっていきます。ご家庭にあるいろいろな履物についての右・左を実際に確かめてみてください。

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