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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

常識22 社会的常識6 問題解決

2008/04/04(Fri)
 今回は、日常生活の中で起きるいろいろな事態についての対処のしかた、つまり「問題解決」について考えていきたいと思います。
「ひとりでとっくん53 常識1」 の中に次のような問題があります。

 大きな地震が来ました。あなたならどうしますか。お話ししてください。 (正解)
まずテーブルの下などに隠れて、落ちてくるものにぶつからないようにする。その後、お母さんと一緒に安全なところに逃げる。

 地震はいつ起こるかわからないことですし、起きる可能性も大きいものです。ですから、地震が起きたときの対処方法については、常にお子さんと話し合っておくことが大切だと思います。そして、そうした場面でとるべき行動をきちんと理解しているか、ということを学校側は面接試験などの中で知ろうとしています。これは、最近の入試で比較的多く出題される課題です。例えば、「花瓶を落としてしまったときに、はじめに何を使うか」とか、「お母さんと一緒におやつのクッキーを作っている時に電話がかかってきて、お母さんが長い話をし始めたらどうするか」などの場面設定で、子どもがそこでどう対処するかを選択肢の中から選んだり、口頭で答えたりする問題です。

いろいろな状況によって、はじめにすることは変わってくると思います。しかし、ここで大切なことは、問題に出てくる場面を思い浮かべることができて、その中で自分の行動を予想できるかどうかだと思います。上の例で言えば、地震のときにあわててしまって、走り回ったりしたら、上から落ちてきたものなどにぶつかってしまう危険性があります。また、花瓶を落としたままボウとして何もしなかったら、そのあたりが水浸しになってしまいます。お母さんに電話がかかってきたときに、電話のそばでお母さんに話しかけたら、電話の内容がわからなくなってしまいます。このように考えていけば、自然と何をしたら一番いいかがわかるはずです。

しかし、こうした問題は、たくさんの場面設定があります。そして、それぞれの状況により対処方法も変わってきますから、完全に正しい答えはないと思います。一つ一つの状況を頭に思い浮かばせて、親子でしっかり話し合っておいてください。なぜそのような行動を取るかという理由が、自分なりにしっかり説明できるかどうかがポイントになってきます。

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