週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」常識9 理科的常識9 植物と種
2007/12/21(Fri)
今回は植物と種の関係について考えていきたいと思います。「ひとりでとっくん55 理科的常識2」の中に次のような問題があります。
上の種と下の野菜や果物を線でつないでください。

(正解)
上段左から 下段の2番目、一番左、一番右、右から2番目と線結び

(正解)
上段左から 下段の2番目、一番左、一番右、右から2番目と線結び
前回は「花と葉っぱ」の対応について考えていきました。「花と葉っぱ」の場合は、それぞれの花を見れば、自然とそこについている葉っぱを見ることができます。したがって、対応するときもその印象で考えていけばいいのです。ところが、今回の種を見てそこから何が育つのかを考えることは、しっかりとその知識が無いとできないことなので、非常に難しいと思います。しかし、この問題の場合は、すべて野菜や果物ですから、日常生活に即しているので、これらの種を見た経験はあるはずです。カキ、スイカ、モモなどの果物については、それを食べたときのことを思い出して考えていけばいいと思います。しかし、ピーマンはそれが食卓に乗るときは、もう種はみんな取り去られていていますから、種を実際に目にする機会は少ないと思います。でも、日常的にお手伝いをしていてピーマンを切った経験がある子にとっては考えやすいことだと思います。
この問題については、野菜や果物だけでなく、次のような花の種、球根を理解しているかどうかを見る問題に発展しています。
上の種や球根と下の花を線でつないでください。

(正解)
上段左から 下段の2番目、右から2番目、一番右、一番左と線結び

(正解)
上段左から 下段の2番目、右から2番目、一番右、一番左と線結び
ここでは、アサガオ、ヒマワリの種のほかに、タンポポの綿毛、チューリップの球根について聞いています。こうした問題から種や球根に興味を持って実物を見てみるきっかけになってくれるといいと思います。また、種や球根を育てて花を咲かせる体験を持つことは、生きているものをいつくしむという観点からもとても大切なことだと思います。