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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

常識10 理科的常識10 植物のできる場所

2007/12/28(Fri)
 今回は植物のできる場所について考えていきたいと思います。
「ひとりでとっくん55 理科的常識2」の中に次のような問題があります。

 土の中にできるものはどれですか。をつけてください。


(正解)
サツマイモ、ニンジン、ダイコン、レンコン

 これは野菜のできる場所についての問題です。野菜や果物を八百屋さんやスーパーマーケットで見る機会があっても、それが実際になっているところを見ることは、子どもたちにとってほとんどないでしょう。動物は動物園で、魚は水族館で、見ることができます。また、テレビなどで動物や魚が動いている様子を見ることもできます。ところが野菜や果物がなっているところを見に行くことや、テレビでそれらがなっているところを放映することはそう多くはありません。秋に幼稚園で芋ほり遠足に行くことくらいが、子どもたちが実際になっている農作物を見る数少ない体験になっているのが、現状だと思います。
それではなぜこうしたことが問題になるのでしょう。それは、野菜のどの部分を食べるかというような問題に関わりがあると思います。たとえばハクサイやキャベツなどの葉を食べるもの、カボチャ、キュウリなどの実を食べるものは地上にでき、上の問題の答えとなる地中にできるサツマイモ、ニンジン、ダイコン、レンコンなどは根を食べます。どこにできるかという問題を考えることによって、普段食べているものに興味関心を持たせ、そこから野菜や果物の特性を理解していくことは大切だと思います。

 また、「仲間はずれ」の問題でも理科的常識が問われる場合があります。たとえば、「キャベツ、ジャガイモ、トマト、レタスの中で仲間はずれはどれですか」などという問題です。正解はジャガイモだけが土の中にできるからという理由で、「ジャガイモ」になります。このように理科的常識については、知っているということを前提に問題が作られています。
まだまだ理科的常識についてはいろいろな問題があります。今後もこのコーナーでお話ししていきたいと思います。

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