ページ内を移動するためのリンクです
MENU
ここから本文です
週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

図形 基礎 図形構成4 積み木パズルによる模様作り

2006/03/02(Thu)
 今回は図形構成の中から、つみ木パズルについて考えていきたいと思います。つみ木パズルは、以下の(1)~(5)のような様々な模様でできています。((4)は、全部色のついたもの、(5)は、まったく色のついていないもの)これを4枚、8枚と構成していきいろいろな模様を作っていきます。(斜線部分は、赤と青の2種類があります。)


 ここでは、下の(6)のような4枚で作る形を例に挙げて考えていきましょう。この図では、分割線が入っていますが、実際の見本には入っていません。そこで、この形を作る場合には、まず頭の中で全体の形を4つに分割していかなくてはなりません。

 次に、4つのそれぞれの場所にどんな形を入れたら見本と同じ形ができるかを考えます。ここでは、左上と右下には、(1)のような三角に半分塗った形が入ります。そして、右上と左下には、(3)のような4分の1円の外側を塗ったような形が入ります。つまり、ここで求められている図形能力は、まず図形を4つに分割すること、次にその分割された場所にどんな形が入るかを考えるという図形構成の能力なのです。

 しかし、それだけではありません。どんな形が入るかがわかっても、それを見本と同じ向きに入れなくては完成しません。そのためには、形を何とかその場所に当てはめようと形をくるくると回してみるような、図形構成の能力が必要とされます。せっかくどんな形が入るか見当がついて、それを探しても当てはめることができずに、ここで失敗してしまう例は多くあります。こうした構成力は、きっとジグソーパズルをはじめとしたいろいろなパズルの経験から生まれてくるのでしょう。


 このように、たとえ4片のパズルを完成していくのにも、図形の分割、構成、それを当てはめていく力といった様々な図形認識能力が問われてきます。ましてそれが、(7)のような複雑な8片の模様になればなおさらです。しかし、この「積み木パズル」は、こうした能力を向上していくにはいい教材だと思いますので、「ひとりでとっくん31 つみ木パズル基礎」 「ひとりでとっくん32 つみ木パズル応用」 を見本として使って、繰り返し練習を行ってください。

PAGE TOP