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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

その7 位置表象 基礎 方眼上の位置と移動

2005/07/14(Thu)
(1)方眼上の位置
 サルはどこにいますか。4つの言い方でお話して下さい。 (正解)
 「下から3番目の右から4番目」
 「下から3番目の左から2番目」
 「上から3番目の右から4番目」
 「上から3番目の左から2番目」


(2)方眼上の移動
 サルが上に2、右に2、下に4動きました。最後に止まった部屋にを描いて下さい。

(正解)一番下の右から2番目に移動
(1)は方眼上のひとつの場所を言語化する課題です。正解のように上からの右か左、下からの左か右に基準を取って言語化しないと、ひとつの場所が決まりません。4つの違った言い方をするのは、観点が変えられるかを見るためです。方眼上の位置の学習は、この位置の言語化のほかに、指示された場所に指示されたものを置く課題もあり、そちらの方が聞き取りの要素も入るため難しい課題になります。この課題については、具体物教材の「こぐまドーナツおはじきセット」 を使って練習するとよいでしょう。初めに下から3番全部におはじきを置きます。その中で右から4番目を探して下さい。

(2)は、方眼上を移動する課題です。移動の場合は、今いる場所を1と数えてはいけません。次のところから数えて動いて下さい。これについては、スゴロクなどのゲームを通して練習するといいでしょう。こぐまオリジナル教材の中にも「こぐまスゴロク」 があります。ある場所に止まったら歌を歌うなどの行動観察的な要素を含めて、楽しく遊べるように作ってありますので、是非ご利用下さい。方眼上の移動は、スゴロクの前後だけの移動のほかに左右の移動も加わりますから、難易度は高くなります。これも「こぐまドーナツおはじきセット」 を使って練習して下さい。具体物での練習の後は、「ひとりでとっくん 86 方眼上の位置と移動」 を使ってまとめを行って下さい。

方眼上の移動は、言葉によるものだけでなく、は右、は上などと形で約束を決めて移動するもの、タンバリンが鳴ったら左、カスタネットは下などの楽器による移動など、入試レベルの問題も様々な課題が出題されています。2005年度の入試問題にも、方眼上の移動だけではありませんが、指示を聞き取って場所を移動する課題が、白百合、聖心、東洋英和、田園双葉などの学校から出題されています。年長の方も、今の時期ぜひ位置の移動のまとめをしっかり行って下さい。

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