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週刊こぐま通信
「何をどう学習したらよいのか」

【質問41】

2008年10月10日 回答
受験生の皆さまの学習相談に、こぐま会室長がお応えします。

最近の出題ランキングを見ると、手先の巧緻性に関する出題が多いように思います。手先の巧緻性は「はし」「ひも」「はさみ」の3つの課題が中心と理解していますが、そのほかにどんな問題が出されているのでしょうか。

 手先の巧緻性に関する課題は、製作課題と絡めてたくさん出されています。単なる技術的な問題を見るというより、その課題を通して
 1. 普段の家庭生活を検証する
 2. 最後まで課題に取り組む姿勢を見る
の2点も重視されているはずです。ですから、個人的な行動観察と考えておく必要があります。つまり「できた-できない」だけで、評価されているわけではありません。事実、実際の入試で、リングつなぎの数がほかの子と比べて少なくても合格していますし、「モールたて」ができなくても合格しています。客観的な出来具合以上に、その課題への取り組みが評価の対象になっていることも少なくありません。そうしたことを前提に、手先の巧緻性の中心である「箸」「ひも」「はさみ」以外で気をつけなくてはならない課題を列挙してみましょう。

1. 運筆ぬり絵・濃淡・輪郭をなぞる・道の真ん中を通って描く
2. 折り紙 指示どおりに折る・好きなものを折る
3. たたむエプロンをたたむ・Tシャツをたたむ・靴下
4. 包むハンカチで箱を包み結ぶ・お弁当を風呂敷で包む
5. 着脱スウェット上下を脱ぎ、たたむ 給食着の着脱
6. ちぎる、折る、貼る、丸めるを組み合わせた見本製作
7. その他、手を使った生活行為
* ゴムホースに毛糸を通す
* ぬれたタオルを絞って、物干しハンガーに干す
* 1本のモールを立つように工夫する
* 箱の中に具体物を工夫してしまう
* 教室の端から端まで雑巾がけをしながら進む。
 端に置いてあるバケツの水で雑巾をすすぎ、良く絞って、干し台に干す

この他にもまだまだたくさんあります。要するに、生活や遊びで行われる行為全てが入試の対象になっているのです。普段から、自分でできることは自分でするという習慣がついていれば問題ありませんが、意外と親が手出しをしてしまうことが多いので、こうした問題を学校側は取り上げるのでしょう。典型的な問題は、入試間近でも練習する意味はありますので参考にしてください。

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