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週刊こぐま通信
「何をどう学習したらよいのか」

【質問37】

2008年09月12日 回答
受験生の皆さまの学習相談に、こぐま会室長がお応えします。

難問に取り組んだ夏休みを終え、これから、領域ごとのまとめをしていくつもりですが、うちの子は「図形」が苦手です。どのような考え方で最後のまとめをしたら良いでしょうか。

図形が苦手だという子は結構います。特に女子に目立ちます。図形は、数ほどはっきりとした領域わけと典型的な問題の設定ができず、同じ趣旨の問題がさまざまに工夫されるため、学習の焦点が絞りにくくなっているのも、苦手な子を産む原因になっているようです。学校によっては数の問題はほとんど出ず、図形中心の問題で入試が行われる学校もあります。
図形領域の出題傾向には大きな特徴があり、図形構成が出題数の半分近くを占めています。ですから、パズル類を使ってしっかり復習することがまず大事です。そのうえで、ペーパーによる出題を考えた場合、次に掲げる課題はしっかり身につけておかなくてはなりません。

1.同図形発見時間制限が課題
2.点図形重ね点図形や、対称図形の中身が点図形であったりするので要注意
3.図形模写特に立体物の模写に力を入れる
4.図形分割いくつかの三角に分ける練習が必要
5.対称図形折り紙を使った課題と、残り半分を描く線対称の課題が重要
6.重ね図形2つの重ね方が複合する場合があるので要注意
7.回転図形回転の要素が入ると極端に難しくなるので十分な練習が必要

数において複合問題が多く出されると同じように、図形においても複合問題が増えています。重ね図形と点図形を合わせた「重ね点図形」もそのひとつですが、そのほかにも秘密袋の中に入った立体を触ってその形を模写するといった具合に、違う課題がひとつの問題になって出される場合が増えてきました。その意味で、一つ一つの理解がしっかり深まらないと解けません。上に掲げた7つは、入試には欠かせない内容ですので、入試まで2~3回復習ができるようにしてください。

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