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週刊こぐま通信
「何をどう学習したらよいのか」

【質問25】

2008年05月23日 回答
受験生の皆さまの学習相談に、こぐま会室長がお応えします。

図形系列の問題がまだ十分理解できていないようです。基本問題は大丈夫ですが、応用的な問題になると間違えます。どのような学習を心がけたらよいのでしょうか。

 図形系列は、並び方の法則性を発見する問題ですが、変化する中身が図形だけかというとそうではありません。色の変化・数の変化・方向の変化・位置の変化・・・・などいろいろです。図形が一番多いのでそうした問題を代表して「図形系列」とよんでいます。

問題の形式は、並び方の法則性を発見し、空欄を埋める問題がほとんどです。ですから、空欄の埋め方をしっかり身につければ、それほど難しい問題ではありません。それには、大きく2つの解き方がありますので、それをしっかり身につけてください。

(1)最初のほうに、並び方の基本が発見できれば、ほとんどの問題は口ずさんで見れば、解決できます
(2)最初のほうに空欄があったり、並んでいるものを言語化できない場合は、後ろのほうで同じものを探します。そして、両手の人差し指で同じものを押さえ、前に進んだり、戻ったりする「指送りの方法」で空欄が何かを探せます

この2つの方法で、ほとんどの問題が解決します。しかし、間違いやすい問題もありますので要注意です。

(1)××・・・・というように、の後にとならぶ場合との後に×が並ぶ場合とが交互に出てくるような場合、間違いやすい
(2)××××のように、同じものが続けて並ぶ問題を解く場合、指送りの方法で同じものに指をおいた時、そのおき方を間違えてしまう
(3)真四角を小さな真四角に4等分したうちの1つが黒く塗ってあるような場合、「右下・左上・左下・右上・右下・左上・左下・右上・・・・・」のように言語化しにくく、間違いが目立つ
(4)最近では、3×3方眼状に白丸が並んでいて、そのうちのどこかが黒く塗ってあり、それが移動していくような場合の「並び方の法則性の理解」が問題として登場している。こうした場合、同じものを後ろから探すことができず、変化する法則性を論理的に捉えなくてはならず、間違いやすい

最近の入試では、昔から良く出されていた「図形系列」はあまり多く出題されません。機械的なトレーニングで、できてしまうからでしょうか。ですから、最近の問題では、図形以外のものが並んだり、上記(4)のような応用的な問題が出されています。それだけ難しくなってきています。ただそうした難しい問題も、基本となる「図形系列」がわからなくては解けませんので、口ずさむ方法と指送りの方法をしっかり身につけてください。

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