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週刊こぐま通信
「何をどう学習したらよいのか」

【質問19】

2008年03月21日 回答
受験生の皆さまの学習相談に、こぐま会室長がお応えします。

手先の巧緻性に関する問題が、最近の入試で増えていると聞きます。どんな内容を練習しておけば良いのでしょうか。

 手先の巧緻性が入試で問われるのは、単に技術的な面だけでなく、そのことを通して普段の生活のあり様を見ようとしたり、物事に最後まで取り組む姿勢があるかないかを判断しているように思います。ですから、入試のために練習しようと考えたり、「できた - できない」だけで判断したりしてはいけません。日常生活におけるさまざまな課題を、自らの力で解決し、自立心を高めるものとして考えるべきです。受験のためではなく、生活能力を高めるものとして、「手先の巧緻性」をとらえてください。また、「できる - できない」の観点での評価だけでなく、最後まであきらめず頑張りぬくという「態度の形成」として大事にしていく必要があります。

入試問題を見てみると、ありとあらゆる「手を使った行為」が問われているといっても過言ではありません。中でも、はさみ・はし・ひもの「3H]が典型的な課題で、これらはしっかり練習しておく必要があります。特に「紐」に関する課題が、難しく良く出されています。

紐に関して、どんな入試問題があるのか、列挙してみましょう。

  1. 絵を丸めてシールでとめ、リボンで蝶結びをする
  2. 箱の上に紐を渡し、箱ごと裏返す。紐の端を一度こま結びし、さらに蝶結びする
  3. いろいろな形のビーズをお手本と同じになるように、できるだけ早く紐通しをする
  4. 洗濯機の太いホースに、いろいろな具体物を工夫して通す
  5. 30センチ位の紐を渡され、まず真ん中に結び目を作る。その両端をリボン結びにする
  6. 紐に指示されたとおりにビーズを通し、両端を蝶結びで結ぶ
  7. クーピー5本をタコ糸で結び、長い棒にぶら下げる

まだ他にもたくさんありますが、「蝶結び」が一つのテーマになります。鉢巻きやエプロンのように目に見えないところに蝶結びで結び目を作る課題は、結構難しいと思います。
箸の場合の難しさは、何をつまませるかによって決まります。小さいもの、丸いもの、ある程度の重さがあるものなどが、難しさを増す観点だと思います。またはさみは、正確さとスピード性が求められる課題ですので、繰り返しの練習が必要です。

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