週刊こぐま通信
「何をどう学習したらよいのか」【質問14】
2008年02月15日 回答
受験生の皆さまの学習相談に、こぐま会室長がお応えします。長さ比べの際に学習した、「単位の考え方」は、実際の入試ではどのような問題として出されるのでしょうか。

- 直接比較(直接に比較する)
- 間接比較(直接に比較できない時に何かを仲立ちとして比較する。たとえばひも使って、ドアの縦の長さと黒板の横の長さを比較する)
- 個別単位(あるものを1と考え、それがいくつあるかを調べて比較する)
- 普遍単位(万国共通の単位を使って比較する)
今回の学習は、この4段階ある比較の方法の3番目に当たる「個別単位」の考え方です。普遍単位の考え方は、小学校入学後に学習すれば良いことですが、普遍単位に至る前の個別単位の考え方までは、入試問題にもなりえます。私たちの経験でも、長さを比較するときに、指を拡げていくつ分か測ったり、腕を拡げて比較してみたり、よくやっていることです。それを子どもたちにも伝えようと、今回は蟻が歩く道のりを、マッチ棒何本分という考え方で比較させました。
ところで、入試問題には次のような問題があります。
- 箸がジグザグにつなげて並べてあるものが3種類ある。この中でまっすぐにした時に一番長くなるものはどれか答える
- 図のような方眼の桝目が赤と黄色に塗られていて、広いほうにをつける。
(イ)(ロ)
これは正方形の桝目を一単位としたとき、それがいくつ分あるかを見て判断する問題です。同じように、鎖の長さを、つないである輪の数で調べるという問題も考えられますし、方眼の一辺を一単位として、それがいくつかつながった道の長さ比べも可能です。