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週刊こぐま通信
「何をどう学習したらよいのか」

【質問4】

2007年11月30日 回答
受験生の皆さまの学習相談に、こぐま会室長がお応えします。

小学校入試における図形課題の半分くらいは、図形構成―図形分割に関する問題だと聞きますが、どのような手順で学習したらよいのでしょうか。

 入試において数と同様出題が多いのが図形です。図形は数と違って単元ごとに細分化するのは大変難しく、入試問題も多岐に渡っています。その中でも特によく出されるのが、図形構成と図形分割です。入試問題の半分くらいを占めるといっても過言ではありません。ですからこの課題を克服することが、図形に関する入試対策の最大のポイントになります。

図形構成は、まずピクチャーパズルのようなものからはじめるのが良いと思います。この場合あまり片数が多いものより、20ピースぐらいのものを出来るだけ早くやりこなす練習が良いと思います。その後、基本図形を4~5片に分割したものを構成する練習や、三角パズルを使った図形構成などをするのが良いでしょう。

図形構成の中心課題は、やはり三角パズルに関係するものです。図形分割の基本も三角に分割していくことになりますから、それと関係がありそうです。こぐま会でもオリジナル教材としてたくさんのパズル類を開発してきましたが、最後に行き着くところは、三角を使った「構成―分割」になるのです。

最近は、同じ大きさの三角パズルだけでなく、「大・小」や「大・中・小」の三角を使った図形構成が入試問題としても出されています。正方形を三角に2等分したもの、4等分したもの、8等分したものなどを使って練習するのが良いと思います。図形分割は図形構成の逆の活動ですから、「図形構成―図形分割」はセットにして学習すると効果的です。

図形構成や図形分割をペーパーで行う場合、カードとは違った難しさが出てきます。図形分割の場合は、どう補助線を入れられるかということが大事になります。また、図形構成の場合は、使わない余分な切片が入っていると難しくなります。図形構成や図形分割のペーパーに強くなるためにも、パズル類を使った試行錯誤の練習が、大きな意味を持ってくると思いますので、ペーパーを使った学習の前に、そうした活動をたくさん経験させてください。

もうひとつ、ポイントがあります。大きさの違う三角パズルの構成や、図形分割の際のコツは、大きいものから探していくという原則です。三角パズルでは一番大きい三角をどこに使うか、また4片ぐらいに分割していく際には、一番大きい形をどこに取るかということが大事です。その視点を忘れずに、練習してください。

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