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週刊こぐま通信
「室長のコラム」

第3回女子校合格フェアを開催します

第95号 2007/03/02(Fri)
こぐま会代表  久野 泰可

 第3回目となる女子校合格フェアを4月22日と29日の2日にわたり開催いたします。今年のテーマは「家庭教育の充実」です。今年はメイン会場を「東京国際フォーラム」に移して行います。また新しい試みとして、卒業生を交えたパネルディスカッションを行う予定です。

 今年のテーマを「家庭教育の充実」としたのは、次のような理由があるからです。

  1. 最近の多様化した入試問題を見ると、ペーパートレーニングだけで合格を目指すことは不可能であり、家庭教育のあり方がさまざまな視点から問われている。
  2. 教室での受験指導にまかせきりでは合格は望めないし、塾のかけもちは親が安心するだけで、子どもにとってはプラスにならない。家庭で反復トレーニングする時間も確保できない教育の外注化をやめ、一つの方針に従って、家庭で徹底することが大事である。その意味で、教室と家庭の連携がなければ、合格は望めない。
  3. 幼児の思考力を育てるためには、繰り返しのトレーニングが必要である。また、本当に理解しているかどうかを確認するために、「理由の言語化」が保障される対話教育が欠かせない。1対1の学習は、他人任せにする前に、まず家庭ですべきである。
  4. 昨年の女子校合格フェアのテーマでもあった「父親の参加」は、合格を目指す家庭にとっては欠かせない。父親の参加があってこそ、「子育ての総決算としての入試」が可能となる。

 今年は、念願であった卒業生の皆さまと、「家庭教育のあり方」をめぐって、話し合いができそうです。長い受験生活で、何が一番問題であったのか。家庭教育を充実させるためにどんな工夫をされたのか。また、子どもの精神状況にどのような変化があったのか。父親として、また母親としてどのように役割分担をしてこられたのか。合格者の方々のそうした経験を、これから受験される皆さまに少しでも役立てることができればという想いで企画しました。10人いれば10通りの取り組み方があったはずであるし、経験者の生きたお話の中にこそ、「合格のためのヒント」が発見できるはずです。

 私は、「合格のためには、教育の外注化をやめ、家庭教育を充実させることが必要である」ことを長い間主張し続けてきました。そのために、教室と家庭の連携を密にして、同じ方針の下で教育ができるよう、カリキュラムの公開や毎月の家庭学習教材の充実を実行してきました。また、年数回の父親セミナーも実施し、情報が少ないとされるお父さん方に、正確な受験情報を提供してきました。パネルディスカッションは初めての試みですが、私が進行役をつとめ、これから受験される皆さま方が一番知りたいことがお伝えできるようにしたいと思います。ぜひご期待ください。

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