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週刊こぐま通信
「室長のコラム」

こぐま会ネットショップが開店しました

第92号 2007/02/09(Fri)
こぐま会代表  久野 泰可

 こぐまオリジナル教材は、教室で行う授業内容に沿って、独自に開発した教具教材を、家庭学習用に開発したものです。現在、全国主要書店103店舗において販売させていただいておりますが、取り扱い書店が近くにない全国の皆さまから、「ネット販売」の希望がたくさん寄せられていました。そうした皆さまのご要望にお答えできるように、半年近くをかけて準備を行い、2月2日から「こぐま会ネットショップ」 を開店しました。すべての商品が取り扱いできるまでには、もう少しお時間を頂かなくてはなりませんが、主要商品である「ひとりでとっくん」シリーズとそれに付随する教具教材の取り扱いはできるようになりましたので、ぜひ活用してください。

 ここで紹介しているものは、私たちが日常の教育活動から生み出した教材です。現場や実際の子どもたちの現実を知らない専門家が頭で考えて作ったものではありません。ましてや、どこかの商品をコピーしたものでもありません。実際に子どもたちの指導に立つ数名の教師が、子どもたちの反応を見ながら製作したものばかりです。使いやすいと評価していただき、作り手として大変ありがたく思いますが、その理由の一つは、現場の子どもに密着して作られた教具・教材だからです。教育の現場から生まれた教材だからこそ、子どもたちの発達に見合ったものであり、それゆえ「使いやすい」ということになるのだと思います。

 子どもたちの発達を踏まえれば、具体物教材やカード教材が中心になるべきですが、基礎ができた段階の反復練習や、理解度のチェックのために「ペーパー」教材にも力を注いできました。また、現実の問題として、小学校入試もあるため、その対策用にも「ペーパー」教材を製作してきましたが、幼児期の教育は基本的には「事物教育」であるべきだと考えていますので、ペーパーのみの学習に偏らないように、使っていただきたいと思います。

 こぐまオリジナル教材の中心である「ひとりでとっくん」シリーズもそうした考え方を前提に作りました。そこで私たちが大事にしたのは、子どもたちの理解の進度に沿って問題を配列することでした。同じテーマの問題でも、易しくも難しくもできます。それを、子どもが理解していく道筋にあわせれば無理なく学習できるのではないかという考えで、単元別に30枚のペーパーにまとめました。学習の順序性を最大限配慮した問題集ですが、1冊のテーマの中でも、最初の5枚と最後の5枚ではそれを理解するものの考え方には相当の開きがありますので、一時期に全部をやりこなすということではなく、どこまで理解し、どこからわからなくなるのかをご両親がしっかり把握して与えてください。

 ペーパーでわからなくなったら具体物やカードに戻り、物の見方が出来上がったらまたペーパーに戻るという方法で、少しずつ難しい問題に挑戦していってください。間違いには必ず原因があります。その原因を取り除いてあげるのが、ご両親の役目だと思いますので、できないからといって叱りとばさないで、間違いの原因を一緒に考えてあげてください。
 ネットショップによって、これまでの不便さを解消できればと期待しています。そして、これまで以上に、質の高いオリジナル教材を開発し、皆さまに提供していかなくてはと考えています。
 また、商品の販売だけでなく、学習相談や入試情報など、幼児期の基礎教育に必要とされている正確な情報も届けられるよう、このサイトを活用したいと思いますので、ご期待ください。

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