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週刊こぐま通信
「代表のコラム」

こぐま会40年の歩み

第879号 2023年12月22日(金)
こぐま会代表  久野 泰可

 こぐま会は、1983年の創立以来、幼児期に必要な学力の基礎づくりを大切にしながら受験指導に取り組み続け、今年で40周年を迎えます。教室での授業を軸に、テスト事業・教材制作販売事業・コンテンツ提供事業の4つの柱で、幼児期の基礎教育のあり方を追究してきました。小学校受験においては、学ぶ内容の基準を提示しながら、学びの方法として事物教育を提唱し、受験界に多大な影響を与えてきました。かつてはペーパーだけやればいいという考え方が蔓延し、事物教育を主張してきた我々の考え方が否定されてきた時期もありましたが、次第に事物を介した学びこそが教育方法として正しいという考え方が支持されるようになり、今日に至っています。また、教科書のない受験の中で、「ひとりでとっくん100」シリーズの問題集が教科書の役割を果たしてきました。このシリーズは、受験対策のために作った問題集ではなく、幼児期の基礎教育にとって必要な学びの内容を示したものですが、ほとんどの入試問題がこの中から出題されています。これにはどういう意味があるかというと、それまで知能検査的な内容の多かった小学校の入試問題が、将来の教科学習の基礎を問う問題に変化してきたということです。いまや入試対策の学習であっても特別な教育ではなく、幼児期の基礎教育を充実させた上に成り立っており、訓練によって成り立つものではありません。25年間の現場での実践を踏まえて作った問題集だからこそ、今でも多くの皆さまの家庭学習用の教材として支持されているのだと思います。

こぐま会のKUNOメソッドは、サピックスキッズに代表される小学校受験を目的としない教室や、海外の幼稚園・塾でも導入されています。受験を目指す子どもたちもまずこの基礎教育を徹底して行い、そのうえで受験に必要な応用力を身につけるトレーニングに臨むことが必要です。私たちの教育は、合格がゴールではありません。合格は新たな学習のスタートであり、それ以降続く教科学習に意味のある幼児教育を実践することを目指しています。

こぐま会40年の軌跡を、最後に紹介させていただきます。


読み・書き・計算はまだ早い!

 こぐま会代表 久野泰可 著「子どもが賢くなる75の方法」(幻冬舎)

家庭でできる教育法を一挙公開
子どもを机に向かわせる前に実際の物に触れ、考えることで差がつく。
  • 食事の支度を手伝いながら「数」を学ぶ
  • 飲みかけのジュースから「量」を学ぶ
  • 折り紙で遊びながら「図形」を学ぶ
  • 読み聞かせや対話から「言語」を学ぶ

 KUNOメソッド こどもがかしこくなる絵カード(幻冬舎)

幼児の日常生活の中にある学びをカード化!
おうちで体験できるKUNOメソッド
子どもたちの生活の中でできる学習経験を、ご家庭でより実践しやすいようにカード化いたしました。
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