週刊こぐま通信
「室長のコラム」KUNOメソッド普及の旅に
第367号 2012/12/7(Fri)
こぐま会代表 久野 泰可
こぐま会代表 久野 泰可

12月2日夕方に羽田を立ち、香港とバングラデシュへ向かいました。「KUNOメソッド」の普及のために、香港とダッカで合計5回の講演会を開きました。12月3日は、香港の帝京幼稚園でそこで学ぶ保護者を対象に、日本の幼児教育の現状をお伝えし、日本に帰国しても困らないような学習を幼児期からどのように積み上げていったらよいかをお話ししました。
講演会終了後、多くの方から個別に相談を受けました。それぞれのご家庭の事情は違いますから、そのご家庭が今一番困っていることについて、専門家の立場から助言させていただきました。思考の武器としての言語をどう習得するか、帰国してからの日本の学校とのつなぎをどうするか。また、もし帰国して小学校を受験する場合、今何をやっておけばよいかなど、たくさんの質問を受けました。


ダッカに来て3日目の12月6日は、イギリスのナショナルカリキュラムで幼児から高校生まで700名が通うというLakehead Grammer School において、幼稚園に通う保護者や校長先生、現場の教師たちに「KUNOメソッド」の内容を紹介しました。話の中でこぐま会で独自に制作した教具や教材を紹介すると、皆さんの目が輝き、講演会終了後、教具やテキストを手にとって、「今すぐに購入できないか」と何人もの保護者から相談されました。この国では、まだ幼児教育の学習素材がほとんど購入できないようで、家庭学習用に大変興味をもたれたようでした。

