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週刊こぐま通信
「室長のコラム」

09年度 私立小学校入試総括(2)

第178号 2008/12/12(Fri)
こぐま会代表  久野 泰可

 12月4日に紀伊国屋サザンシアターで行われた「09年度私立小学校入試分析セミナー」に引き続き、11日と12日の2回にわたり、「最近の入試動向を踏まえた入試対策のあり方」と題した室長セミナーを行いました。昨年までは、分析セミナーの冒頭に私のほうから総括的な報告を30分ほどしておりましたが、その後20校にも及ぶ学校の詳細な問題分析をお伝えしなくてはならず、いつも時間切れで十分な報告ができませんでした。その反省に立ち、今年から2回に分けて分析セミナーを行うことにしたのです。

今回は、子どもたちから聞き取った詳細な問題情報と1年間積み上げてきた学習記録に基づいて、以下のような内容で詳しくお話させていただきました。

(1) 09年度私立小学校入試を振り返って

(2) 問題はどのように変化したか
  • 学校別分析
  • 領域別分析
(3) 合否判定をめぐって
  • 学校別模擬テストとの関係
  • 複数合格者から学ぶこと
  • 補欠合格者の発表の仕方および今年の動き
(4) 合格に向けたこれからの学習対策
  • 実際の入試問題の中身を正確に知る
  • 学校別の傾向をつかむ
  • 学習計画をしっかり立てる
  • 学力主義でない小学校入試の対策法

予定の2時間を少しオーバーして終了しましたが、準備したすべてのお話ができず、今後行う「学校別分析セミナー」でもう少し詳しくお話することをお約束しました。このセミナーのために、あらためて入試問題の詳細・子どもの日常の成績と入試結果・複数校合格した子どもとその成績などを見ると、入試の実態がより鮮明になってきます。「実力主義といわれる数字的根拠」・「複数校合格した子から見える学校が好む子ども観」などを示しながら、来秋受験する子どもたちのために何をどう工夫すれば良いかなどをお伝えしました。情報が公開されることのない小学校受験ですが、子どもたちの学習履歴と入試結果をつきあわせる作業を地道にしていくと、そこにはっきりとした「入試の現実」が浮かび上がってきます。そうした分析を踏まえた対策がとても大事であることを強調しました。

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