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週刊こぐま通信
「室長のコラム」

合格者からのアドバイス

第107号 2007/06/22(Fri)
こぐま会代表  久野 泰可

 こぐま会の付属施設である「こぐまクラブ」には、各学校が出している学校案内や、それぞれの学校の「○○年史」を初めとして、学校関係者が執筆した書籍等も集め、受験される皆さんが少しでも多くの学校情報が得られるように資料が準備されています。また、過去20年以上にわたって集められた入試問題も保存され、閲覧できるようになっています。私たちが出版している入試関連資料はそのうちのごく一部であり、公にできない極秘の情報もたくさんありますが、会員の皆さんには閲覧できるようになっています。その中の一つに、合格者からのアドバイス集があります。

 これは毎年多くの会員の皆さまから、受験に関するさまざまな情報や意見を、アンケート形式でいただくもので、私たちがセミナー等でお伝えする情報よりも、受験する皆さんにとっては貴重な情報のようです。この時期になると、子どもたちが授業を受けている間、こぐまクラブで志望校に関する情報をさまざまな視点から集め、メモを取る方が増えています。特に、願書を書く際に必要となる情報や意見は、大変役立っているようです。また、願書に貼る写真や受験時の服装などについての噂話が、どれだけばかげたものなのかなど、経験者の立場からはっきりとした意見を寄せてくれることも、初めて受験される方にとっては、貴重な意見として受け止められているようです。

 先輩から受け継ぐこうしたよき伝統を守り続けることが、「間違いだらけのお受験対策」から受験者を守る効果的な方法だと考え、今後もより強化した形で続けていきます。これから1年ほどかけて、これまで蓄積した貴重な意見を整理し、会員以外の方々にもお伝えしていきたいと考えています。来年4月の女子校合格フェアには、「こぐま教育新書」にまとめ、受験経験者からの貴重なアドバイスとして、生かしたいと思います。

 夏休みを控え、多くの方々から相談が寄せられている「夏休みの学習」について、合格者からのアドバイスを、ここにいくつかご紹介しましょう。

  1.  こぐま会で、朝の学習の大切さを何度か言われていたので、夏休みからラジオ体操に通わせるために早起きし(AM6:00)主人が朝のお稽古を毎日一時間しました。「基礎学力点検ボード」と「毎日のおけいこ」を中心に、主人には、基礎を徹底的に見てもらったのがよかったと思います。お教室から帰ってくると、夕方遅いのですが、PM6:30にはできるだけ家族そろって夕食をとり、PM8:30には寝るよう心がけました。一日がアッという間でした。

  2.  家庭学習は毎日習慣のようにやり、休まない、また、ペーパーだけに片寄らないように気をつけました。もともと、ペーパーを何枚もこなせるほうではなく、また、登園前の朝の勉強時間は正味20分しかとれなかったので、夏休み以前は毎月の「こぐまのおけいこ」と母親講習会関連のものをこなすので精一杯でした。夏休み中より、テープ先生をこなせるようになってからぐんぐん枚数が増えました。子どもの自由時間との兼ね合いが心配になってきましたので、夏休みに入ってからは、毎日その日にやったことをノートにつけて、過不足を反省しながら、調整しておりました。それでも、夏休み後半からは、用意していた分の教材をこなしきれない焦りから、ペーパーの比重が増えすぎたのでは?との反省もあります。

  3.  夏休み中は、親の身勝手な不安から、ペーパーを重点的にいたしました。午前・午後2時間ずつペーパー重視でやってしまいました。休み明けのテストは成績が下がってしまいました。本人のやる気も失われたように感じられました。先生のご忠告を思い出し、ペーパーを20~30分やった後は、工作やお絵かき、体操を取り入れメリハリのある学習にいたしました。すると再び以前のテスト結果に戻ってまいりました。本人も20~30分のペーパー時は「これほど集中する子だったかしら」と親が思うほど集中しましたので、声かけをし、さらに集中する環境を作りました。メリハリのある学習と習慣を持たせることが大切だと思いました。

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