週刊こぐま通信
「Primary English コラム」動きことばの習得
第3号 2005/05/26(Thu)
Primary English 代表 廣瀬亜利子
Primary English 代表 廣瀬亜利子

子どもたちの日常生活になるべく関係が深く、しかも発音が難しくないことを条件に選んだところ、次のようになりました:
sit, stand, walk, run, stop, jump, sleep, touch, open, close, eat, drink, cook, study, play, play the piano, sing, dance, wash, fish, swim,watch TV, read, draw, cut, chop, put on, take off, get up, go to bed, write.
子どもたちの生活にとってごく基本的なものだけでも、こうして並べると思っていた以上の数があるものです。これらのことばについて、第一段階として、動作の絵カードを見せたり、実際に動作して見せたり、ジェスチャーゲームをしたりして、動作とことばが一致するように指導しました。そして次の段階に進みました。第二段階は、S+V+Oの使い方です。 まず”eat”の絵カードを見せながら、「“朝ごはんに何を食べますか”って先生がみんなに聞くから、答えてね」とあえて日本語で断っておいてから、”What do you eat for breakfast?” と聞いてみました。すると、ほとんどの子どもが”toasts!”とか「おにぎり!」というように単語で返ってきました。「これ英語で何ていうんだっけ?」 “eat!” 「じゃあ、折角”eat”って知っているんだから、“私はトーストを食べます”って言ってみて。」すると、ほぼ全員の子どもが ”I toasts eat.”と言いました。
これは、大抵の子どもが必ず通る道です。一般動詞に入る前の”have, like, want”の仕上げの段階で、たとえば「犬」の絵カードを使って”I like dogs, but I don’t have a dog, and I want a dog for Christmas.”などと, すらすら言えるようになりました。しかし、”eat”などの「動作ことば」になると、とたんに、心の中で母国語である日本語が主導権を握り始めるようです。これは極めて当たり前の現象です。そして、英語ではことばの並び方の順番が逆になると頭ごなしに言われてもなかなか納得できるものでもありません。
7~8歳の子どもに文の組み立てを説明するとき、「英語では、“誰がどうした”、という一番大事な柱の部分を必ず先に言って、そのあとに何を、どこで、いつが続きます。」と説明します。そしてそれに基づいて、いろいろな場面設定を通して、やりとりを繰り返します。そうしているうちに、自然に子どもたちの体に染み込んでいきます。この年齢の子どもは、物事を理屈ではなく、からだで吸収し習得するという特質を持っているので、それをうまく活用するのです。体で吸収するからこそ、一旦入れば確実なものとなります。