ページ内を移動するためのリンクです
MENU
ここから本文です
週刊こぐま通信
「Primary English コラム」

英語向きの気質作りは集団活動から

第2号 2005/05/13(Fri)
Primary English 代表 廣瀬亜利子
 Primary Englishでは季節毎に3~5歳児向けの単発講座を開講しています。4月はイースター、6月はフェイスペインティング(今年から「英語でゲーム大会」に変更)、10月はハロウィーン、そして12月はクリスマスです。それぞれ英語圏特有の季節の行事を紹介し、子どもたちに英語を無理なく楽しく体験してもらおうと企画したものです。

 それぞれ5年前にはじめたときから年々参加者が増え続け、近頃では毎回、必ず参加してくれる「常連さん」も多く見られるようになりました。そして先月行ったイースターにも、また大勢の子どもたちが参加してくれました。 これらのクラスはまた、ある一つの重要な意図を持って行っています。それは集団活動を通して自己表現を体験してもらうことです。そのことが、後に英語の上達に大いに関わってくるからです。

 子どもたちにとって、外国語を正式に習い始めるベストタイミングは、母国語が確立した6歳からだという考えが、欧米では主流です。私自身もその考えに同感なので、Primary Englishのスタートは年長の11月末に設定しています。しかし、それにつながるための土台作りは、もっと早いうちから行った方が良いと思います。

 英語の土台作りとは、英語そのものではなく、集団の中で埋もれてしまわず、物怖じせず、堂々と自己表現できる力、積極性を育てることです。逆に「shyness」は英語にとって最大の敵とも言えます。

 この15年間に多くの子どもたちと出会いましたが、集団の中で恥ずかしがらず積極的に発言できる子ども、おしゃべりな子どものほうが大体において英語の上達も早いようです。

 先日のイースターでは、卵のペイント、お菓子作りの他、簡単な英語を使ったゲームや、動物のジェスチャーゲーム、アクションゲームなどを行いました。

 その中で、たとえば動物のジェスチャーゲームは、20人の参加者が輪になって座り、一人ずつ何かの動物の真似をし、それが何の動物かをみんなで当てる、という単純なものですが、ここで肝心なのは、答えが犬だったとき、”a dog”ということではなく、みんなの前で恥ずかしがらずに動物の真似をしてみることができるかどうかです。そのこと自体、直接的には英語と関係ありませんが、「英語向きの気質」作りとして欠かせない要素です。
 日本人は特にシャイだと言われています。私の外国人の友達の中には決して英語が上手とはお世辞にも言えない人が何人もいます。それぞれとても強いなまりがあったり、語彙が極端に少なかったりいろいろですが、皆しっかりと英語圏の人たちとコミュニケイトできています。なぜなら彼らは自己主張がしっかりできて、とても話好きな積極的な気質を持っているからだと思います。

 コミュニケイトできる英語を目指すためには、この「英語向きの気質作り」から始めることです。そのために、集団活動は必須課題です。

PAGE TOP