週刊こぐま通信
「合格者からのアドバイス」合格者からのアドバイス(29)
2008/10/03(Fri)
こぐま会代表 久野 泰可
こぐま会代表 久野 泰可
入試を経験されてどんな感想をお持ちですか。これから受験される方のために、何かアドバイスがあればお願いします。
親子の絆が深まる小学校受験
振り返ってみると、最初は1校も受からないのでは?といつも不安でした。コネや関係者以外の実力枠は本当に少なくて、それをみんなで奪い合う、苦しい受験と思いこんでいました。幼稚園受験で全滅していたので、自信もなく、普通のサラリーマンの我が家は名門小学校は難しいと思いこんでいました。
そんな我が家は、年中の夏からこぐまに通い始めました。その頃は、絵も工作もヘタでお教室も面倒そうで、夏季講習もいやいや行っていました。母である私も働いていたのでとりあえずスタートしました。ばらクラスになった1月くらいから娘はだんだん成長し、大人になってきました。月齢が高かったので、負けず嫌いで間違えたくない、お友だちがわかって自分ができないのは悔しいと思うようになりました。自宅でも一緒に勉強して、間違っているところを教えると、怒ったり泣いたりと、大変でした。4月くらいからは娘に自信を持たせるため、「あなたができない問題はみんなもできないから、大丈夫。でも小学校の先生は、できないことにぶつかった時、どんなふうに努力したり、工夫するかを見ているの」と何度も繰り返すうちに、泣かずに勉強するようになりました。夏にはさらに大人になり、言葉で説明するとわかるようになっていました。「人気の小学校はお勉強を楽しく教えてもらえるから、たくさんの子が行きたいの。でも机の数が少なくて選ばれた子しか行けないの。運動も絵も工作も、お勉強もすべて頑張った子が選ばれるのよ」この言葉を理解してからは、娘の中で「私は選ばれたい」というきちんとした意志を持つようになり、「苦手な絵も、がんばった子が選ばれるんだよね」と言い、「上手な子はたくさん頑張って上手になったんだよね」と私に話すようになりました。
受験の朝も、「頑張っている子を先生が選んでくださるから、いつものように頑張るんだよと送り出しました。第1志望校を受ける朝「今日の学校は一番人気があって、男の子もいる学校だから、今までより元気で堂々とした方がいいよ、そして話しかけられたら大きめの声ではきはき答えること」など、女子校との違いをアドバイスしました。普通にしていては合格できないと思い「このクラスで1人か2人だけしか選ばれないのだから1番を目指して頑張るんだよ」と強気で送り出しました。結果は見事合格でした。女の子でも実力で毎年何人も合格していると教えていただき、それが本当だったとわかりました。子どものやる気、自信を操作して合格に導く。やってみてわかったことですが、働く母こそタフなので、実はお受験に向いていると思います。私は4月から休職しましたが、休職して計画的に取り組めばビジネスセンスが生かせ、願書書きも上手だと思います。働いていること、関係者ではないことを不利と思わず、小学校受験で親子の絆を深め、子どもの将来を夫婦で考えるチャンスと常に前向きで考えるべきと思いました。
振り返ってみると、最初は1校も受からないのでは?といつも不安でした。コネや関係者以外の実力枠は本当に少なくて、それをみんなで奪い合う、苦しい受験と思いこんでいました。幼稚園受験で全滅していたので、自信もなく、普通のサラリーマンの我が家は名門小学校は難しいと思いこんでいました。
そんな我が家は、年中の夏からこぐまに通い始めました。その頃は、絵も工作もヘタでお教室も面倒そうで、夏季講習もいやいや行っていました。母である私も働いていたのでとりあえずスタートしました。ばらクラスになった1月くらいから娘はだんだん成長し、大人になってきました。月齢が高かったので、負けず嫌いで間違えたくない、お友だちがわかって自分ができないのは悔しいと思うようになりました。自宅でも一緒に勉強して、間違っているところを教えると、怒ったり泣いたりと、大変でした。4月くらいからは娘に自信を持たせるため、「あなたができない問題はみんなもできないから、大丈夫。でも小学校の先生は、できないことにぶつかった時、どんなふうに努力したり、工夫するかを見ているの」と何度も繰り返すうちに、泣かずに勉強するようになりました。夏にはさらに大人になり、言葉で説明するとわかるようになっていました。「人気の小学校はお勉強を楽しく教えてもらえるから、たくさんの子が行きたいの。でも机の数が少なくて選ばれた子しか行けないの。運動も絵も工作も、お勉強もすべて頑張った子が選ばれるのよ」この言葉を理解してからは、娘の中で「私は選ばれたい」というきちんとした意志を持つようになり、「苦手な絵も、がんばった子が選ばれるんだよね」と言い、「上手な子はたくさん頑張って上手になったんだよね」と私に話すようになりました。
受験の朝も、「頑張っている子を先生が選んでくださるから、いつものように頑張るんだよと送り出しました。第1志望校を受ける朝「今日の学校は一番人気があって、男の子もいる学校だから、今までより元気で堂々とした方がいいよ、そして話しかけられたら大きめの声ではきはき答えること」など、女子校との違いをアドバイスしました。普通にしていては合格できないと思い「このクラスで1人か2人だけしか選ばれないのだから1番を目指して頑張るんだよ」と強気で送り出しました。結果は見事合格でした。女の子でも実力で毎年何人も合格していると教えていただき、それが本当だったとわかりました。子どものやる気、自信を操作して合格に導く。やってみてわかったことですが、働く母こそタフなので、実はお受験に向いていると思います。私は4月から休職しましたが、休職して計画的に取り組めばビジネスセンスが生かせ、願書書きも上手だと思います。働いていること、関係者ではないことを不利と思わず、小学校受験で親子の絆を深め、子どもの将来を夫婦で考えるチャンスと常に前向きで考えるべきと思いました。
ほとんどが関係者で固められていると噂される学校に、まったく関係なく見事に合格した方からのアドバイスです。子どもを叱咤激励するのが良いのかどうかは、それまでの母子関係や、子どもの性格・受け止め方にもよりますから、この方のやり方がすべての子にあてはまるかどうかはわかりません。しかし、こうした取り組みで合格に導くケースもあるということを読み取ってください。母親が仕事を持っていると、小学校受験に不利ではないかと良く質問されますが、そんなことはありません。仕事を持っていることで家庭学習の時間の確保が難しい等の悩みはありますが、大勢の卒業生がそうしたハンディを乗り越え見事合格をいただいています。この方の場合は、母親のがんばりと子どものがんばりがうまくかみ合ったケースだと思います。母親が厳しい先生役を演じないで、ともに目標に向かって走り続ければ、必ず結果はついてきます。