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週刊こぐま通信
「合格者からのアドバイス」

合格者からのアドバイス(28)

2008/09/26(Fri)
こぐま会代表  久野 泰可
面接や入試当日に気をつけた点がありますか。また、留意しておけば良かった反省点がありましたらお聞かせください。

(ア)  面接は家族というチーム力が試される場だと思いましたので、自分の発言が次に続くように意識して答え、明るく仲の良い夫婦、親子と映るように(実際そうであると自負しておりますが)家族が話をしている時はその者の顔を暖かく見守るように努めました。また、面接は落とすためではなく拾うためのテストだと思いますので、無難な回答ではインパクトが少ないと思います。常に学校の教育方針等につなげられるようにして、どうしてもこの学校に入学したいというアピールをすることが大切であると感じました。

(イ)  面接の待合室では受験番号によってはかなり長めの時間待たされますので、子どもが静かに待てるものを2種類程度用意したほうが良いと思います。良く折り紙を持っていくと良いと書かれていますが、うちもそうでしたが興味のないお子さんもいらして、何の時間潰しにもなっていない方もテーブルでいらしたので、気をつけた方が良いかもしれません。また幼稚園でのお友だちがかなり多く受験することが分かっていたので、面接・試験会場でお会いしても絶対にお話しない、手も振らない、目があったらニコッとするだけとゼッケンをつけ受付を済ませるまで言い聞かせました。

(ウ)  最後の最後まで気をつけることは本人のコンディションだと思います。こぐまクラブにある資料や「合格者からのアドバイス」を参考にして、入試当日に子どもがベストの状態でいられるように工夫しました。ばらクラスの最終授業でいただいた「7つのお約束」を家の中の目立つところに張り、いただいた翌朝から朝の学習の後に、母親と子ども2人で一緒に声を出して読みました。担任の先生からいただいた「お守り」をスカートのポケットの中に縫い付けて「ドキドキしたら、お守りさわると大丈夫だよ」と言い聞かせました。10月31日から幼稚園はお休みにして、朝の勉強をしたあとは、「お家の中で好きなことをして遊んでね」と言い、リラックスさせるようにしました。11月1日当日は、朝いつもどおりに起きて、父親と一緒にラジオ体操をして朝食を済ませて出かけました。駅のホームで電車を待っている時に、それまで内緒にしておいた子どもの好きな絵本を出して渡すと大喜びでした。電車の中では本に夢中になり、乗り継ぎの新宿駅では、「これは緊張しないで頑張れる魔法のアメよ」と言い、はじめて食べる普通のアメをひとつ、口の中に入れてあげました。親の緊張は子どもに伝わってしまうので、親子がともに緊張しないでベストコンディションで当日を迎え、実力を出し切ることが全てだと思いました。

 3家族のアドバイスをご紹介しましたが、面接や試験当日緊張しないで、ベストコンディションで試験が受けられるよう、それぞれのご家庭で工夫されたことがよくお分かりいただけたと思います。それぞれのご家庭に合った方法で行うのが一番良いと思います。借り物の慣れない方法ではかえって緊張してしまいますので、そのご家庭にあった「ごく自然に・・・」が一番良いと思います。そのために、今から試験当日までの流れをイメージし、お守り等の使い方についても「物語」を作っておくことが必要です。子どもをその気にさせる「魔法」の使い方は、保護者に与えられた最後の切り札だと思います。

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