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週刊こぐま通信
「合格者からのアドバイス」

合格者からのアドバイス(27)

2008/09/19(Fri)
こぐま会代表  久野 泰可
実際に経験されてどのような感想をお持ちになりましたか。来年受験される方に、どんな小さなことでも結構ですから、アドバイスがありましたら、お願いします。

 関係者だから・・・、或いは公立小学校への不安など、小学校受験をされる家庭の事情はさまざまで、一般的なことを申し上げるのは非常に難しいと思いますが、この受験を通じて私は、夫婦・子どもたちとのコミュニケーションが重要だと実感しました。
 家族をよく知る、学校をよく知ることが重要なのではと思います。そのうえで本人・家庭に合った学校を選ぶことが大事で、受験準備の半分以上を占める部分だと思います。巷に言われている、いわゆるお受験対策は残りの部分ではないでしょうか。
また、志望校が決まらない間は、特にペーパーはとにかく上に照準を当てて準備してさえいればと思っていましたが、振り返るとそこまでやらなくてもよかったかもと思います。
志望校を決めてからやさしいはずの課題画やぬり絵等はかなり焦りました。(母)
また、我々の場合、両親ともに公立で本人の兄弟含めて親戚縁者に関係者がいない場合、学区の公立を含めて志望校選びにはずいぶん悩みました。この学校ならぜひ子どもを通わせたいと思う拠り所がないと、子どもを必要以上に頑張らせたり、願書面接で学校に伝える熱意にいま一つかけてしまいます。
家庭の事情により、入れたい学校は千差万別であるべきだと実感しています。まず家庭に合った学校を選び、次にその学校の受験対策をしっかりやるというのが小学校受験の王道ではないでしょうか。テストの点数で学校を決めるのは避けるべきだと実感しました。

 難関女子校に見事合格した方からのアドバイスです。学校選びで苦労されたことを踏まえ「本人・家庭にあった学校を選ぶことが受験準備の半分以上を占める」とのアドバイスはしっかり受け止めてください。また、「テストの点数で学校を決めるのは避けるべきだ」というご意見こそ、小学校入試が中学や高校と同じ発想ではできないという証です。学校側も補欠合格者の動きには神経をとがらせ、第1志望かどうかの見極めをどうするかを真剣に考えているはずです。願書や面接において「ぜひこの学校で・・・」という熱意が伝わらなければ、どんなに学力があっても合格できません。また、難しい問題さえやっておけばどこにも通用するという考え方では、入試の実態に合わない学習を子どもに強いることになり、子どもの学習意欲を育てることはできません。入試の実態に合った基礎的な学習をまともな方法で行うことが必要です。

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