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週刊こぐま通信
「合格者からのアドバイス」

合格者からのアドバイス(23)

2008/07/25(Fri)
こぐま会代表  久野 泰可
生活面でこの1年間、気をつけていた点は何ですか。また、家庭学習で気をつけた点や困った点は何ですか。

(A)家庭学習は毎日習慣のようにやり、休まない。また、ペーパーだけに偏らないように気をつけました。もともと、ペーパーを何枚もこなせる方ではなく、また、登園前の朝の勉強時間は、正味20分しか取れなかったので、夏休み以前は毎月の「こぐまのおけいこ」と母親講習会関連のものをこなすので精一杯でしたが、夏休みに入り、テープ先生をこなせるようになってから、ぐんぐん枚数が増え、子どもの自由時間との兼ね合いが心配になって参りましたので、毎日その日にやったことをノートにつけて、過不足を反省しながら調整しておりました。それでも、夏休み後半からは、用意していた分の教材をこなしきれない焦りから、ペーパーの比重が増え過ぎたのでは?との反省もあります。

(B)本人が嫌になったり飽きたりしないように、その日勉強する内容を偏りのないよう、また好きな課題から始めて調子に乗ったところで、さりげなく苦手なものを出すなど、前もって準備しました。苦手な課題は何度も何度も理解できるまで説明しました。やっとわかったと思っても、少し日がたつとすっかり元に戻っていることもしばしばで、たとえは悪いのですが、まるで、ざるで水をすくっているような絶望的な気持ちになることもありました。でもそんなときでも、子どもの良いところを認め、子どもの力を信じ「きっとできるようになる」と自分自身に言い聞かせながら、毎日の積み重ねに努めました。実際9月以降かなり理解が進み、量もこなせるようになった気がします。子どもに完璧を求めてしまうと親子共に精神的に疲れてしまうと思います。「今日はこれだけ頑張った。こんなにできるようになった」と小さなことでも褒めて励ますことで、お互いに「明日も頑張ろう」と思えるような気がします。

(C)学力はこぐま会で充分つけることができました。あとのプラスαを親が考えましょう。子どもはNHKの「あいうえお」で、なぞなぞ、早口言葉,逆さ言葉の名人になれました。また幼稚園がカトリックでしたので、手話のお歌なども役に立ちます。日ごろは、敬語も使えるように努力しました。
自信のないところがうちの子どもの最大の欠点で、どうしたら良いのかずいぶん悩みましたが、こぐま会で同じ悩みを持つ親子と知り合い、夏季講習会中はほとんど毎日のようにそのお友だちと「こどもの城」や「児童館」で心ゆくまで遊ばせました。その友人関係が秋以降、子どもの自信、満足感につながり、2人共志望校に合格をいただきました。こぐま会のステップに従って充分学習し、ステップ7になって新しいことがなくなり、子どもはふと「楽になった」と思ったようです。親が願書で忙しい9月中、家庭学習がスローダウンした所、子どもはかえって集中力を増し調子をあげました。反省するとしたら、それまでやりすぎて、集中力を欠かせていたことかも知れません。

 今回も3人の方の家庭学習に関する経験やアドバイスをご紹介しました。それぞれのご家庭で、いろいろな工夫をされていることがよくわかります。中でも、ペーパーの量が多過ぎたことや、学習時間が多すぎて集中力を欠いてしまったという反省が目立ちます。毎日ノートをつけて学習をコントロールしたAさんや、学習課題を前もって準備し苦手なところを克服する努力をされたBさん、また、気分転換に毎日心ゆくまで遊ばせたCさんの経験をぜひ参考にしてください。長い夏休みをどう乗り切るか。合格を勝ち取るためにぜひいろいろ工夫してあげてください。

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