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週刊こぐま通信
「合格者からのアドバイス」

合格者からのアドバイス(5)

2008/02/29(Fri)
こぐま会代表  久野 泰可
家庭学習で気をつけた点や困った点は何ですか。

(A)年長に上がった4月ごろからは、毎日少しずつペーパーをさせるようにしました。マイペースな娘でしたので、一日に何十枚もはできませんでしたが、その「少しずつ」が確実な力になったと思います。母親は、なかなか進まないので焦りましたが、あくまでも子どものペースで、お勉強嫌いにさせないことが大切だと思います。
(B) ばらクラスになると授業でいただくプリントや毎月の教材も増え、また、母親講習会、ひとりでとっくん、模擬テスト教材など、ペーパーがどんどん増えて、ただこなしても力になる訳ではないので、子どもの寝た後に、やるべき教材を整理して、順番にやりました。子どもが混乱することなく、1つ1つの項目を理解させることに苦労しました。少しの予習、たくさんの復習という形で進めました。

2人の方のアドバイスをご紹介しましたので、参考にしてください。

(A)さんの場合、ペーパートレーニングは年長の4月ごろから本格的に始められたようです。それまでは、具体物やカード教材を使って学習してきたのだと思います。ペーパーに対する興味関心や学習意欲は、個人差がありますので一概に言えませんが、ペーパーを中心とした学習は、年明けからでも決して遅くありません。過去問対策はこの方のように4月以降で十分です。基礎学力が固まった段階で取り組むのが良いからです。それまではできる限り具体物を使ったり、カード教材を使ったりした学習が重要です。家庭学習で具体物を準備するのは大変かもしれませんが、子どもが物事を理解していく道筋を考えれば、ペーパーを先行させた学習では、柔軟な思考は育ちません。また(A)さんの場合、少しずつでも毎日ペーパーをさせるようにした点がよかったのだと思います。ペーパーの枚数より、毎日行うこと、そして違った角度からの質問も用意し一枚のペーパーを深く学習することが大事です。

(B)さんの場合は、限られた時間の中で、どれだけ効率よく学習したかという点で参考になります。たくさんのペーパーをやりこなす時間がなければ、子どもがやる前に、親が取捨選択し、やるべきものと、もうやらなくても大丈夫なものを仕分けし、効果的な学習を心掛けたという点を参考にしてください。やらなくても大丈夫なものをあらかじめ除外し、今の力ではすぐには解けないけれど、ちょっと背伸びすれば解決できそうな問題、つまり、「一歩先の問題」をやり続けることが、学力を伸ばすコツだと思います。特に、ご両親が共に働くご家庭では、こうした方法は効果的だと思います。

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