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週刊こぐま通信
「合格者からのアドバイス」

合格者からのアドバイス(4)

2008/02/22(Fri)
こぐま会代表  久野 泰可
 これまで3回ほどコラムでご紹介した「合格者からのアドバイス」を、当分の間この学習相談の欄にて継続していきます。

生活面でこの1年間、気をつけていた点は何ですか。その中で、受験において大切だと感じたことや、役に立ったことは何ですか。

早寝・早起きを心掛け、幼稚園に行く前の30分~1時間机に向かう時間をつくりました。机に向かうと申しましてもペーパー学習だけでなく、工作であったりお絵かきであったりいろいろ行いました。
また、体験を通して学ぶことを大切に考え、休日は多摩川や公園に出かけ、鳥や木の観察を通して四季を感じ、家では草花、いちご、枝豆、シイタケなどの世話を通して収穫を体験させました。また、季節行事として、お節を一緒につくったり、雛人形を飾ったりお月見のお団子づくりをしたり・・・そのたびに画用紙に絵を描くようにしていました。これらの事は、願書や面接でも役立ったと思っています。

受験生にとって大事なことは、まず健康管理です。早寝早起きはどの家庭でも実行されているようです。そのうえで、朝の学習を私たちが強く勧めてきたこともあって、皆さん実行されたようです。ご両親でお仕事を持っているご家庭の場合、朝は大変忙しく、登園の準備をすることすら大変なのに、時間をつくって学習を継続された方がたくさんおります。私は常日頃、20分でもいいから…と朝の学習を勧めてきました。朝はペーパーに集中できますので、ペーパートレーニングがいいと思いますが、1枚やったら答え合わせ・・・ではなく、5枚なら5枚をテスト形式で行うのが良いと思います。もともと、幼児の場合一つのことに集中できる時間は20~30分が限度です。いろいろな作業を組み合わせていけば1時間も1時間半も継続できますが、同じことは20~30分が限度です。最近の入試におけるペーパーの枚数を見ても、5~7枚が平均的な枚数ですから、20分テスト形式でやれば十分です。答え合わせはそのあと行えばよいのですが、朝できなかったら、答え合わせと間違えたところの反復練習は、夕方でもよいのです。

この方の素晴らしい点は、体験学習を徹底して行ったことです。庭がなければ、草花や野菜等の栽培は不可能ですが、季節の行事も含め、この方の実践には、学ぶべきことがたくさんあります。図鑑的な知識で済ましてしまわないで、実体験することは受験と直接関係ないこともふくめて、幼児期の家庭教育としては大事にされなくてはならない事です。

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