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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

数 基礎26 数の増減 数の変化を考える その1 数の増加

2009/2/27(Fri)
 前回までは「数の構成」について考えてきましたが、今回から「数の増減」についてみていきましょう。
「ひとりでとっくん46 数の増減」 の中に次のような問題があります。

 左のお部屋の中の数が、真ん中のお部屋のように増えています。いくつ増えましたか。右のお部屋にその数だけを描いてください。
解答
上から順番に 3個、5個、4個、4個

 数の増減は小学生になって、たし算、ひき算につながっていくものです。この問題は数が増加しますからたし算に関連します。たし算には2つの数を一緒にする「合併」という考え方と、ある数にいくつかの数を増やす「添加」という考え方があります。数が増加していますから、この問題は「添加」の考え方になります。

基本的な添加の問題では、一番上の例で言えば「駐車場に自動車が4台止まっていました。そこに3台来ました。自動車は全部で何題になりましたか。」という問題になります。しかし、この問題ははじめと終わりの結果から増えた数を考えていくことになりますので、これは順算ではなく、やや逆思考的な考え方が入ってきます。したがって、問題の意味をしっかりとつかむまでは、子どもにとってはやや難しい課題になると思います。

子どもは変化の過程をつかむことが苦手です。どうしても結果を追ってしまいます。しかし、こうした練習をすることによって増えるという意味をしっかりとつかんでほしいと思います。もし分からなければ、おはじきを使ってひとつひとつていねいに考えていくことがいいと思います。数の操作の基本教材はおはじきです。わからなくなったら、おはじきという具体物に戻って考え直す習慣をつけてください。

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