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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

数 基礎16 分類計数4 ものの数え方(助数詞)

2008/08/29(Fri)
 今週は、ものの数え方について考えていきましょう。日本語は物を数えるときに「助数詞」と言って数を表す語の後ろに付けてどのような事物の数量であるかを表す語があります。これについては、次のような問題が考えられます。

「ひとりでとっくん16 分類計数1」 より

  • この中で「~個」と数えるものはどれですか。右上の小さい部屋にをつけてください。また、いくつあるか数えてください。
  • この中で「~本」と数えるものはどれですか。右上の小さい部屋にをつけてください。また、いくつあるか数えてください。
  • この中で「~匹」と数えるものはどれですか。右上の小さい部屋にをつけてください。また、いくつあるか数えてください。

解答
1.(リンゴに、2個)、 2.(エンピツに、6本)、 3.(ネコに、5匹)

 この助数詞のような考え方は、日本独特のものです。英語では、連続量を単位で表す(a cup of tea)などの言い方はありますが、分離量で日本の助数詞にあたるものはありません。ですから、英語に比べて日本語は難しいのですが、逆にこの助数詞の存在が日本語の表現を豊かにしていると思います。ですから、幼児期からしっかりと助数詞について理解することは大切だと思います。
 助数詞は実に500種類くらいあるそうです。しかし、日常で使うものはそんなに数多くはありませんし、余り特殊なものも覚える必要はありません。しかし、上記の問題になっているようなものについては基本ですからしっかりと覚えてください。一般的には「~個」とあらわすものが多いですから、子どもはどんなものを数えても「~個」と言ってしまいがちです。ところがここに出てきたようにエンピツのような細長いものは「~本」と表し、お皿や折り紙のように平たいものは「~枚」、人の数え方は「~人」、家を数えるときは「~軒」、鳥などは「~羽」、自動車のような機械は「~台」、ネコやネズミなどの小さい動物は「~匹」、牛や馬などの大きい動物は「~頭」と数えるなど、一般常識としてきちんと押さえておいてください。
 しかし、まだ生活経験が少ない子どもたちにとっては、それぞれのものによって「助数詞」を使い分けることは難しいことです。「助数詞」を覚えるためには、できるだけ日常生活の中にある具体物を使って、それぞれの数え方を教えるといいと思います。また、会話の中にもこうした助数詞が入るように気をつけて使っていくとよいでしょう。例えば、子どもに何か物を取ってもらう場合も「そこにあるものを取って」というのではなく、「そのエンピツを5本取って」というように具体的にわかりやすく指示するようにしてください。
また、次の問題のように箸、靴のようにふたつで1セットになって、「~膳」、「~足」と数えるものについての数え方も押さえておくといいと思います。

  • この中で「~枚」と数えるものはどれですか。右上の小さい部屋にをつけてください。また、いくつあるか数えてください。
  • この中で「~膳」と数えるものはどれですか。右上の小さい部屋にをつけてください。また、いくつあるか数えてください。
  • この中で「~足」と数えるものはどれですか。右上の小さい部屋にをつけてください。また、いくつあるか数えてください。

解答
1.(折り紙に、10枚)、 2.(箸に、4膳)、 3.(長靴に、3足)

「ひとりでとっくん16 分類計数1」より

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