ページ内を移動するためのリンクです
MENU
ここから本文です
週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

未測量基礎7 重さの系列化

2008/06/20(Fri)
 未測量の中では重さの理解が最も難しい課題です。それは重さが目に見えない量だからです。しかし、重さの違いを目に見えるようにすると、比較できるようになります。そのひとつの例がシーソーですが、シーソーのほかに下の絵のような「ゴムの長さ」で表せる場合があります。(「ひとりでとっくん49 量の系列化」 23ページより)

同じ長さのゴムに、おもりをつけて吊り下げてみました。このおもりの中で5番目に重いものに、5番目に軽いものに×をつけてください。

(解答)
左から4番目のおもりに、左から2番目におもりに×をつける。

 重さの比較の根本は手で比べることです。手で持って比べる体験がないところでこうした問題を行っても、それは「重いものの方が長くゴムが伸びる」という知識を丸暗記していることになり、あまり意味のないことです。手で持って比べることは感覚的なだけに難しい側面があります。特に重さの差が少ないときには、1回持っただけでは判断が下しにくいと思います。そうした場合には、右手で持ったものと左手で持ったものを交換して、再度持ってみるといいでしょう。重さの感覚をしっかり手に感じて比較してください。
 重いものをゴムひもやバネに吊り下げたら伸びる、ということは、これまでに子どもたちは経験したことがあると思いますが、できればご家庭にある輪ゴムを使って、そこに重さの違うものをぶら下げて、「重い方が伸びる」ということを経験した上で、この問題を考えるといいと思います。常に、こうしたペーパーの裏にある実体験を大切にしてください。

 この課題は、重さの異なる7つのおもりを比べて、その中から「5番目に重いもの」「5番目に軽いもの」を探す問題です。比較するものの数が多いですし、それぞれ重い順、軽い順に5つまで数えていかなくてはならないので、かなり難しい課題だといえます。何の順番に数えていくのかをしっかり意識して、一つ一つ間違えないように比べていってください。重さを視覚化していく課題には、このゴムの長さだけでなく、次のような「はかり」の場合もあります。「~グラム」と数値化してみるのではなく、「重いものをのせれば載せるほど針がたくさん回る」というはかりの針が示している角度で見ますから、慣れないと比較しにくいと思います。ご家庭にあるはかりを使って実際に試してください。

(「ひとりでとっくん49 量の系列化」21ページより)
箱の重さをはかりで調べました。この針は1周しか回りません。この中で2番目に重い箱はどれでしょう。青いをつけてください。また、3番目に軽い箱に青いをつけてください。

(解答)
下段左の箱に青い、上段真ん中の箱に青いをつける。

PAGE TOP