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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

常識24 社会的常識8 これは何ですか?

2008/04/25(Fri)
 前回は「標識」について見ていきましたが、今回は、日常生活の中にあるからだの不自由な方のための設備や物について考えていきましょう。
「ひとりでとっくん91 常識2」 の中に次のような問題があります。

 駅のホームや道を歩いていると、下の絵のような黄色いぽつぽつした板が道にひいてあります。見たことありますか?これは何のために道にひいてあるのでしょう。お話ししてください。わからなければお母さんに聞いてみましょう。
(正解)
誘導版・・・目の不自由な人に道を誘導するための板です。

 目の不自由な方が道を歩くことは、私たちが想像する以上に大変なことだと思います。街中を歩いていると誘導版をよく見かけます。この誘導版のおかげで安心して歩けるのだと思います。もし、この上に自転車をはじめとしたいろいろなものが置いてあったら、非常に危険な目に合ってしまうのではないでしょうか。
こうしたものを見て、「これは何かな?」という疑問を浮かべることは大切だと思います。この意味を教えるときには、すぐに答えを教えるのではなく、子どもに「何だと思う?」と考えさせるといいと思います。道についていること、ぽつぽつしていることから、踏まれることを予想して作られていることが考えられます。こうした要素を総合して考えていくと、意味がわかってくるのではないでしょうか。また、実際にそれを踏んでみることも大切です。このように、一つのものをきっかけに、それについていろいろ想像することで、それを使う人の立場になってものを考えることができると思います。
「ひとりでとっくん91 常識2」では、この誘導版以外に、「盲導犬」「点字」「手話」などについても扱っています。これらの例をきっかけとして、このような立場にいる方を思いやる気持ちを持つことができるといいと思います。

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