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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

常識7 理科的常識7 砂糖水の濃さ

2007/12/07(Fri)
 今回は「砂糖水の濃さ」について考えていきたいと思います。
「ひとりでとっくん54 理科的常識1」の中に次のような問題があります。


 コップには、水が同じだけ入っています。それぞれのコップに違った数の砂糖を入れました。どれが一番甘くなりますか。そのコップにをつけてください。

(正解) 左から2番目のコップに

 この問題は、コップの水の量が同じですから、砂糖が多ければ多いほど甘くなります。ですから、この場合は、砂糖を4個入れた水がもっとも甘くなります。これは子どもたちの日常生活の中で体験していることですから、よく理解できると思います。ところが次のように水量が違って、同じ数の砂糖を入れた場合は、考え方が難しくなります。


 たくさんの水が入ったコップと、少ないコップがありますね。それに1個ずつ砂糖を入れました。どれが一番甘くなりますか。そのコップにをつけてください。

(正解) 右から2番目のコップに

 これは、砂糖の数がみな同じですから、水が少なければ少ないほど砂糖水は甘くなります。そこで、一番水量の少ない右から2番目のコップが正解になります。水が少ない方が味が濃くなるという体験がないと、量の多い方がたくさん飲めると思うので、まちがえる可能性があります。ですから、一度こうした砂糖水を作って飲ませるといいのではないでしょうか。考え方としては、これは「逆対応」になります。この場合、一番甘いもの、もしくは一番甘くないものを探すのは生活感覚でわかると思います。しかし、もし「3番目に甘い水はどれですか」という質問があるとすると、つい3番目に多い水を選んでしまいがちです。この場合は、逆対応ですから、3番目に少ない水を選ばなくてはなりません。「これは一番甘い」、「これは2番目に甘い」と1つずつしっかり探していってください。

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