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週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」

推理 いろいろなゲーム9 応用 いご(2)

2007/10/19(Fri)
 前回に引き続き、「囲碁」の考え方を使った問題について考えていきます。「ひとりでとっくん79 ゲームブック2」の中に次のような問題があります。


 を2個どこかに置くと、を取ることができます。を一番たくさん取れる場所にを描いてください。
図1
図2

   前回のようにを1個置くことによって取れるを探すのとは異なり、今回は2個の置き場所を考えなくてはなりません。置く個数が増えれば、その分推理しなくてはならないことも多くなり難しくなります。
「囲碁」は、相手の逃げ道をいかに効率よくふさぐかを考えるゲームです。ですから、この場合の考えるべきポイントは、の位置です。どの場所にを置いたらを囲めるのかを考えます。

 まず図1では、の集まっている場所が左側と右側それぞれにあります。左側のを囲むためには、アとイの場所にを置き、右側のを囲むためには、ウとエに置けばいいことがわかります。そして、それぞれ囲んだ場合の数を見ると、左側は4個、右側は3個になります。ですから、左を囲めばいいことがわかり、アとイが正解になります。ただし、この二つの場所を探していくことが難しいでしょう。の動ける場所を一つ一つ見極めていかなくてはならないからです。

 次に図2の問題を見てください。今度は、の位置が上下に分かれています。上も下も3個ずつですから、一見どちらを囲んでも同じように思えます。まず下にあるを囲むためには、をキとクに置けばよく、ここで取れるは3個です。ところが、上にあるを囲むためにオとカにを置くと、この3個だけでなく、オのすぐ下のも同時に取ることができるのです。この問題においては、これに気がつくことがポイントです。いつも、「もしこれを置いたらどうなるかな?」という意識をきちんと持って、一つ一つの事柄に対処することが大切です。また、真ん中のだけでなく、下のにも注目してください。ひとつだけでなく、別の観点からものを見ることができるかどうかということも、この場合大切なポイントです。

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