週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」推理 いろいろなゲーム8 基礎 いご(1)
2007/10/12(Fri)
「囲碁」は、その起源を占星術に持ち、中国では2000年も前から庶民のゲームとして親しまれてきたそうです。幼児の場合「囲碁」をそのままゲーム化することはできないので、「囲んでしまえば取れる」ルールに注目して、以下のような課題としました。
が縦や横に逃げたり、動くことができないようにで囲んでしまうと、そのをとることができます。(斜めに動くことはできません)
矢印のところにを置くとは逃げることができませんので取ることができます。
図1
この置き方だとは逃げることができますので取ることができません。
図2

この置き方だとは逃げることができますので取ることができません。

このようにルールを規定して、次のように問題を作りました。
を1つどこかに置くと、をとることができます。を一番たくさんとれる場所にを描いてください。そしてをかいたら、とれるに×をつけてください。(ひとりでとっくん79 ゲームブック2)より


図3の正解は、(ア)の場所です。ここに置けば、縦に並んだを3個とることができます。図4では(イ)の場所で、ここに置けばを2個とることができます。(ウ)の場所に置いてもをとることができますが、ここで取れるのは1個だけです。
このゲームは、線と線が交わったところにを置くこと、できるだけ多くを囲むように置くことがルールの中心です。そしてポイントは、の逃げ道をいかに塞ぐかです。今回の課題はそれほど難しくはありませんが、動ける場所がもっとたくさんあると難しくなってきます。
次回はこの「囲碁」の考え方を使った応用問題を考えていきましょう。