週刊こぐま通信
「今何を学習すべきか」図形応用7 回転図形(2)
2007/02/09(Fri)
前回は2個セットの「こぐま回転つみ木」の一方、各面に色の塗られたつみ木を使って、指定された方向に指定された数だけ回転したときに上に何色がくるかを考えていきました。今回はもう一方のつみ木を使って、図形を回転していく課題について考えていきたいと思います。
この「こぐま回転つみ木」には、いろいろな形が立方体の6面に描かれています。ここでは、考えやすくするために、(図1)のような旗の絵を使った例を見ていきましょう。この「こぐま回転つみ木」 は、一緒に「ひとりでとっくん52 回転図形」 を使っていただくといいと思います。実際にこの旗の課題は、2ページに出てきます。(図2)のような絵が描いてあり、(図1)の位置から「左に1回転がした絵に、左に2回転がした絵に△をつけてください。」という課題です。これは、前回の色を考える課題と違って、図形の向きを1回1回推理して捉えていかなくてはならないため、難しい課題になります。これがまだ旗のような単純な形ならよいのですが、(図1)のつみ木の上面や右面に描かれたやや複雑な図形であると考えにくくなります。こうした課題を理解していくためには、形が回転した場合にどのように向きが変わるかを実際に絵に描いてみるといいと思います。この課題も14ページにありますので、しっかり練習してください。では、次の課題を見てみましょう。
(問題)左に同じ数だけ転がしたものを、右と左から選んで、線結びしてください。
この課題は、(図3)のようにもとの形と回転した形を比べて、何回回ったかを考えるものです。これは(図2)の課題よりもさらに難しくなります。それは、元の形を1回ずつ回したらどうなるかを考えていかなくてはならないからです。
しかし、こうした難しい課題でも、実際に「こぐま回転つみ木」を使って考えることができます。その際、ただむやみに回すのではなく、はじめに推理をさせて、それを一つ一つ確認させながらつみ木を使ってください。
次週はさらに難しい回転の考え方をする「回転位置移動」を見ていきたいと思います。