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週刊こぐま通信
「学習相談Q&A」

【質問66】

2007年10月5日 回答
受験生の皆さまの学習相談に、こぐま会室長がお応えします。

 入試直前の学習法についてアドバイスをお願いします。

 願書の提出も終わり、ほっと一息ついていることと思います。例年願書提出の準備のために9月は家庭学習の時間が思うように取れず、願書提出が終了すると、いきなり子どもの学習に力を入れ始めるケースが目立ちます。その結果母子関係がうまくいかず、学習を拒絶する子が出たりします。入試直前の学習で一番大事なのは、「自信を持って入試本番を迎えるためにどうしたら良いか」という点です。直前に母親ががんばりすぎて、子どもが自信をなくしたり、意欲をなくしたりすれば、「集中力」が途切れ、これまでできていた問題も、間違えてしまう結果になりかねません。最近の授業中の子どもを見ても、そうした傾向が垣間見られます。少し学習に疲れ気味の子どもが目立ちます。

直前の学習ですべきこと、また繰り返しの学習で子どもが飽きずに集中力を持続できるためにはいくつかの工夫が必要です。

(1)1回のペーパー時間は30分までとし、テスト形式で5~7枚をやり遂げてしまう
(2)その際時間制限は相当意識させる
(3)間違えたときの修正の仕方がいろいろあることを伝える
(4)時間が短かったり、内容が難しいときには全部できないときもあることを伝え、前の問題を気にしすぎて、次の問題が聞き取れないことがないようにする
(5)答えあわせのときは、答えの根拠を説明させる
(6)時には、子どもが先生役をやり、問題を出す側に回る

こうしたこれまでとは少し違う形でまとめのチェックを行い、苦手なところは時間をかけて行うようにしましょう。

普段の生活をどこまで守りきれるかが大事で、勉強時間を増やしたり減らしたりしないで、これまでと同じリズムで入試本番を迎えるのが一番良いと思います。子ども自身はいろいろなところで入試が近いことを肌で感じ、子どもなりに緊張するものです。それは避けられないことですが、必要以上にプレッシャーを感じさせないような配慮が必要です。また、季節の変わり目で体調を崩したり、伝染性の病気にかかったりすることが多いものですが、健康管理だけはしっかり行ってください。毎年、試験前日熱を出したという子どもが5~6人いますので、くれぐれも注意してください。心の健康管理も大事ですから、母子関係が険悪にならないよう、これまで以上にスキンシップを心がけてください。

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