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週刊こぐま通信
「学習相談Q&A」

【質問56】

2007年8月29日 回答
受験生の皆さまの学習相談に、こぐま会室長がお応えします。

 入試2ヶ月前の学習は、どんなことに気をつけて、行えば良いのでしょうか。アドバイスをお願いします。

 入試にとって最大の山場である夏の学習を終え、入試で要求される学力は相当身についたことと思います。これから入試本番まで、どんなことに注意して学習を進めたら良いのか、これまでの経験を踏まえ、ポイントをお伝えしますので、家庭学習の参考にしてください。

  1. 基礎学力をもう一度点検する。そのためには以前学習したものを、そのまま使って行うのではなく、子どもにとって新鮮さを感じさせる方法で行う。例えば質問を変えて行うとか、逆から問うとか、問いかけの仕方を難しくするとか・・・いろいろ工夫し、子どもの挑戦意欲をかきたてる方法を使う
  2. 1枚のペーパーを大事にする。そのためには、答え合あわせの際、ただ丸をつけてあげるだけでなく、「どんな質問であったのか」「どのように考えて解いたのか」などについて言葉で説明させる。説明できなくて丸をもらえてしまうことがあれば、「本当にわかっているのか」と一度疑ってみる
  3. 聞き取り練習とスピードトレーニングが、一番意味を持つ時期であるので、意図的にその練習をする
  4. ペーパーは1回の枚数を6~7枚程度にまとめ、それをテスト形式で行う。30分テストし30分間かけて答え合わせをするといった要領で行う。これが実際の試験に一番近いやり方である
  5. 難しい過去問や、一歩先の難しい予想問題は、9月中に終了させ、10月は、もう一度基本問題に戻る
  6. 易しい基本問題をおろそかにしないで、誰もが得点できるものは、絶対にミスをしない満点主義のトレーニングを行う
  7. 願書書きで忙しくなる9月も家庭学習の時間をしっかり確保し、学習時間を増やしたり減らしたりしないで、おなじリズムで入試本番を迎える
  8. 難しい問題であったり、時間が短いときは全部丸がもらえないということも知らせておかないと、本試験でそのような事態に直面した際パニックになってしまう子も見られる。特に学力があり、自分に完璧さを求める子に多いので、「出来ない」「間違える」という体験もさせておく
  9. 数は一対多対応の応用問題、図形は図形分割と対称図形、言語は話の内容理解、未測量はシーソー、位置表象は地図上の移動、推理は回転を伴う課題が得点の分かれ目になるので、十分練習しておく
  10. 筋道を立てて考える問題・論理的思考力が要求される問題が今後増えていくので、機械的なトレーニングはやめ、じっくり考えさせる問題を多く取り入れ練習する

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