ページ内を移動するためのリンクです
MENU
ここから本文です
週刊こぐま通信
「学習相談Q&A」

【質問45】

2007年7月20日 回答
受験生の皆さまの学習相談に、こぐま会室長がお応えします。

 地図上の移動がとても苦手です。どのような問題をどのようにしてトレーニングしたら良いのでしょうか。

 移動の問題は、すごろくに代表される前後の移動と方眼上の移動、それに地図上の移動の3つが柱になりますが、その中でも地図上の移動が、入試では一番良く出されます。地図上の移動が他の移動の問題と違って難しいのは、自分以外の者から見た左右関係が絡んでくるからです。方眼上の移動も左右関係が絡みますが、つねに自分の方から見た左右関係ですから、そこで間違えることはありません。地図上の移動では、交差点への入り方が4つあり、それぞれの左右関係を瞬時に判断しなくてはならない点が、難しいのです。

 地図上の移動が苦手な場合、もう一度基本から組み立てなおさなくてはなりませんが、その手順と観点は以下のとおりです。

  1. 自分の右手―左手がしっかりわかっているか
  2. 相手の右手―左手が瞬時にわかるか
  3. 交差点の4つの入り方のうち、ちょうど向かい合わせ(紙に書くと上からの入り方)のところからの入り方では、左右が自分とは逆になることがわかっているか
  4. お話を聞きながら、地図を見て目で追いかける方法が身についているか

 地図上の移動の場合、出題の仕方がいろいろあります。基本的には地図を見ながらお話を聞くのですが、話の内容理解の中で地図上の移動が問われる場合は、地図を見ないでお話だけを聞き、お話が終わった後はじめて地図を見せられて移動する場合もあります。また、地図を見ながら答える場合でも、お話が全部終わるまで作業できない場合と、お話を聞きながらすぐに移動の作業ができる場合とがあります。お話が終わるまで一切触ることができない場合は、目で追いかけていくしかありません。お話を聞きながら動くことができる場合は、記憶の要素はなくなりますが、交差点での右左を瞬時に判断して動いていかないと、お話はどんどん先に進んでしまいます。判断できずもたもたしていると、その先のお話が聞けず結局移動できないという結果になってしまいます。

 聞き終わってから動く場合と、聞きながら動く場合とどちらがやさしいかは、一概に言えませんが、どちらの方法で出されても対処できるように、十分な練習を積んでください。

PAGE TOP