ページ内を移動するためのリンクです
MENU
ここから本文です
週刊こぐま通信
「学習相談Q&A」

【質問31】

2007年6月1日 回答
受験生の皆さまの学習相談に、こぐま会室長がお応えします。

 雙葉小学校を第1希望にしているものですが、成績が伸びず志望校を変えようか悩んでいます。これから夏に向けて、どのような学習をしたら良いのかアドバイスをお願いします。

 志望校については、いずれ現実的な判断をしなくてはならない時期がきますが、子どもの学力はまだまだ伸びますので、今の段階でこれまでずっと目指してきた志望校を急に変更する必要はないと思います。雙葉小学校をやめ、ほかの学校を第1希望に変えたところで、合格できる保証はどこにもありません。それよりも、高い目標を掲げてがんばってきたのですから、合格に向けてこの夏休みをがんばりぬくことが、結果的に他の学校を受験することになるにしても、力はつくはずです。長い間合格を目指してがんばってきた志望校を今変えてしまうと、お母さんのがんばろうという気力がどこかに消え、この夏を有効に使えない結果になってしまいます。6月と9月に行われる「合不合判定テスト」の結果を踏まえて、最終的な判断をされるのが良いと思います。

 さて、雙葉小学校の学習対策ですが、ともかく一番難しい問題を出す学校ですし、パターン化された問題は出しませんので、機械的な訓練では対応できません。本当の意味で基礎学力が身についていなければ合格できる学校ではないのです。そのためにどんな点に注意して学習したら良いのか、これまでの経験を踏まえてお伝えします。

  1. 家庭での学習時間をしっかり確保すること。一番難しい学校を受けるからといって、お稽古で一週間すべてを埋めてしまうようなことでは、合格できません。家庭でじっくり取り組む時間を確保することが大事ですが、それとともに家庭でできることは家庭でするという保護者の気持ちが何より大事です。
  2. 入試まで半年もないこれからの学習は、ペーパー中心で良いと思いますが、必ず答えの根拠を説明させてください。説明できないということは本当にわかっていないと判断し、具体物やカードを使ってもう一度考え方の基礎を徹底してください。
  3. 学習の基本は「数」と「図形」ですが、これからの入試では、小学校の高学年で求められている算数的発想を、幼児にもわかりやすくゲーム化した形で出題してくることが考えられます。植木算的発想・消去算的発想・旅人算的発想などは既に出題されています。こぐま会では「論理的思考力講座」として、3年前から取り組んでいますが、そうした論理数学的思考力を鍛えておかなくてはなりません。
  4. 数は一対多対応の考え方を応用した問題、また図形は「図形構成」と表裏一体の関係にある「図形分割」が、ポイントになるはずです。
  5. 話の内容理解は、単に話を記憶するということではなく、話を理解するという点を重視した設問が多くなりつつあります。これまでの設問の基本を踏まえながら、多様化したさまざまな質問に答えていけるよう、それぞれの単元で求められる学力をしっかり身につけておかなくてはなりません。
  6. 夏休みを利用して、難問に挑戦させてください。9月10月では遅すぎます。その際も、必ず答えの根拠を説明させてください。
  7. 手先の巧緻性に関する問題は、過去に出された問題を参考に、しっかり練習しておいてください。
  8. 2日目の行動観察の対策として、会話力を高めておくことが大切です。

PAGE TOP