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週刊こぐま通信
「学習相談Q&A」

【質問27】

2007年5月18日 回答
受験生の皆さまの学習相談に、こぐま会室長がお応えします。

 昔話に関する出題が増えているということですが、どのような学習をしたら良いのでしょうか。

 私たちの授業では、言語領域のひとつとして学習していますが、小学校入試では、常識問題として分類されることも良くあります。なぜ常識問題かというと、そのお話を知っているという前提で質問が組まれていることが多いからです。初めて聞く話ならば、「話の内容理解」のひとつとして、話を聞かせてから内容に関する質問が可能ですが、そうした方法は少なくなっています。では、どんな方法で質問されるのでしょうか。いくつかの例をご紹介しましょう。

  1. 桃太郎がきび団子をあげた動物で、花咲か爺さんに出てこないものに丸をつける。また、かめとウサギのかけっこに出てきた動物で、かちかち山にも出てきた動物に丸をつける。
  2. 昔話の主人公と、そのお話に登場するものとを関係付ける。
  3. 昔話の場面と出てくる食べ物を関係付ける。
  4. ある昔話の登場人物の中に違ったお話の登場人物を混ぜ、仲間はずれとして探させる。
  5. 4場面のいろいろな昔話の中で、3番目になる絵に丸をつける。
  6. 一場面の絵で何の昔話かを考え、そのお話に出てこないものを選択肢から選んで丸をつける。
  7. 桃太郎がはじめにきび団子をあげたのは誰か。シンデレラの馬車を引いたのは誰か。

 ほかにもいろいろありますが、昔話を知っているという前提での問題です。そうした質問を念頭において、繰り返しお話を聞かせ、聞かせたあと少し内容や登場人物について、印象に深く残るような話し合いをすることが良いと思います。また、全体の話の流れだけでなく、登場人物に焦点を絞った質問などをしてみると良いと思います。

 また、昔話は、口頭試問や面接で話題になることがあります。「好きな絵本は?」と聞かれて、ある昔話を答えると、「それはどんなお話ですか」と聞かれる場合があります。その際「昔々あるところに・・・」とやり始めると、5分たっても話は終わりません。そうした際に、短くまとめて話をすることが必要です。その昔話にとって、どうしてもはずせない重要な場面を短くまとめてお話しするということは、なかなか難しいものです。ですから、4こま漫画風に、大事なところを整理して話すトレーニングもぜひ実行してください。

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